35.ーRJ sideー ページ35
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この日俺は図書室に用事があった。
放課後、クラスメイトの人達と適当に喋った後、借りてた本を持ちながら一人で図書室へと向かった。
すると、図書室の入り口付近の床にポツンと置かれたスマホを見つけてしまい途端に面倒くさい感情に支配される。だってこれ、絶対落とし物じゃん。見つけたからには拾わなきゃじゃん、てね
よいしょなんて言いながら屈んでスマホを拾いあげてひとまず図書室の中へ行き、借りてた本を返し終える。そして向かうべくは職員室。なんて面倒臭いんだろう…
西側の階段から降りるためにそっち方面へと廊下を跨いでいると、背後から足音が聞こえてきて。
パッと振り返ると、ものすごい焦った感じで図書室に入っていく女子生徒が目に飛び込んできた。東側の階段から来たのかな？と思いながら様子を伺ってると、どうやらその人は上靴の色からして同級生だということが分かったのと、恐らくこのスマホを探しにきている張本人であることが何となく感じ取れて、俺はすぐに図書室へとUターンする。
_______もしかして"これ"探してます？
そう声をかければすぐに振り返った彼女を見て、人生で初めて時間が止まったような感覚になった。
真っ白な肌に、薄ピンク色の頬と唇。大きな目とツヤツヤの髪の毛も、全部素敵だと思った。
同級生にこんな人居たんだ、と思いながら「私のです」と答えた彼女にスマホを差し出すとホッとしたのか強ばっていた表情が少し緩んだ気がした。
やばいな、この子、かなりいい…かも、なんて思ったりして、胸がざわついた。
これって一目惚れ？なんならスマホを拾ってあげたのが出会いのきっかけとかめっちゃロマンチックだし恋が始まるのにはもってこいのシチュエーションじゃない？
しかし、次に起こる現象によって俺の淡い期待は全て無意味なものだと判明する。
______『あ…ドンヒョクだ…』
スマホの画面を見つめながらそんな事を口走った彼女。その聞き慣れた名前に、ついつい反応してしまった俺もどうかしていた。
________『俺が、出てあげる？』
彼女の手からスマホを奪って通話とスピーカーのボタンを押すとすぐ、叫び散らかすドンヒョクの声が響き渡った。
そこで理解したのは、この子がドンヒョクがよく話してる"Aちゃん"なんだってことと、この子がドンヒョクの好きな人かよって事だった。
なんだよ、始まる前から終わってんじゃん。俺の恋
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run(プロフ) - ちょんぽむさん» わぁ（ ; ; ）♡そんな事を言って頂けて本当に光栄です🥹💓最後まで読んでいただけただけでも嬉しいのに沢山キュンもしてくれたんですね😭嬉しいです❤️ (10月21日 23時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - 完結お疲れ様でした…！runさんの書くドンヒョク良すぎるしお話も好きすぎていつも楽しく読ませて頂いてました🥹たくさんキュンしましたありがとうございました😭💕 (10月19日 10時) (レス) @page41 id: d126820032 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - Kikiさん» わぁKikiさんだ〜（ ; ; ）♡いつもコメント本当にありがとうございますぅ（ ; ; ）♡励みになるし、何より凄く嬉しいです♡これからも頑張ります(*^^*)♡ (10月5日 14時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - 完結したらコメントしようと思ってたんですけど無理でした(;_;)今回のお話もかわいくてめちゃくちゃ好きです〜(;_;)気早すぎますが次回作も楽しみです(;_;)💓 (10月5日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年6月8日 17時
