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ドンヒョクに握られていない方の手で必死に涙を拭う。
こんなんじゃなにも伝えられない。早くなんとかしないとダメなのに。
「解決策はあるから」
『違うの、そうじゃない』
「なにも違くねーよ」
私の頬に触れようとするドンヒョクの手を振り払って後退りをするも、逃がさないと言わんばかりに私の手をグッと掴んで離さないから、2人の距離は変わらずに近いままで。
「2年前、Aを襲おうとした奴ら一個上でしょ？俺、北高校の一個上に知り合いいるから何とかしてもらうよ」
『いい。何もしなくていい』
「なんでだよ、それさえ解決すればまた前みたいに学校でもAと喋れるし…」
『本当にいいってば』
優しさなのか傲慢なのか分からないドンヒョクのその性格が大好きなのに、今はそれすら鬱陶しくて。
「意地っ張りなのも大概にしてくれない？」
『ドンヒョクには分かんないよ、私の気持ちなんて』
「じゃあ何考えてんのか言えばいいだろ」と言いながらじっと私を睨むドンヒョク。相変わらず涙を流し続ける私は、もう訳がわからなくなっていて、自分でも自分が怖くなっていた
『ドンヒョクとはお隣さんじゃなくて、ただのクラスメイトとして出会いたかった』
「は？なに言ってんの」
『ドンヒョクは、私じゃなくてもいいんでしょう？私じゃなくても優しくできるし、抱きしめてあげられるし、"可愛い"ってたくさん言ってあげるでしょ？お隣さんだって、私じゃなくても良かったでしょ？』
「………………………は？」
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私が鼻を啜る音と吐息がやけに響く中で、くだらなすぎる自分勝手な思いをとうとうドンヒョクに言ってしまった、と羞恥の情が私を支配する。
うつむいて涙を拭い続ける私を、恐らく見つめているドンヒョクは今、一体なにを考えているのだろう。
まぁどーせ、面倒くさいなぁとか普通に思ってるんだろうなぁ
あーあ、嫌われちゃうのかな、私…
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「…………バカだね、Aって本当にバカすぎだね」
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それは、今まで聞いてきたいろんなドンヒョクの声色の中で
泣きそうになるぐらい優しくて暖かい、包み込むような声で。
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「全部、"Aだったから"でしょ？」
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run(プロフ) - ちょんぽむさん» わぁ（ ; ; ）♡そんな事を言って頂けて本当に光栄です🥹💓最後まで読んでいただけただけでも嬉しいのに沢山キュンもしてくれたんですね😭嬉しいです❤️ (10月21日 23時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - 完結お疲れ様でした…！runさんの書くドンヒョク良すぎるしお話も好きすぎていつも楽しく読ませて頂いてました🥹たくさんキュンしましたありがとうございました😭💕 (10月19日 10時) (レス) @page41 id: d126820032 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - Kikiさん» わぁKikiさんだ〜（ ; ; ）♡いつもコメント本当にありがとうございますぅ（ ; ; ）♡励みになるし、何より凄く嬉しいです♡これからも頑張ります(*^^*)♡ (10月5日 14時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - 完結したらコメントしようと思ってたんですけど無理でした(;_;)今回のお話もかわいくてめちゃくちゃ好きです〜(;_;)気早すぎますが次回作も楽しみです(;_;)💓 (10月5日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年6月8日 17時
