氷の戦士 (ページ2)

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世界選手権ページ2

今日は待ちに待った世界選手権

一希君とあんな事があってからもう1ヶ月が経つ

今日は一希君にとって大切な日。

なにやら人生を決める試合らしい。
一希君が言ってた

田中刑事選手とかの前ではいつも通りなのに私の前ではソワソワしてるのがとても不安だった。何があったんだろう。

嫌われちゃったかな……

いよいよ試合が始まり一希君の番まで来た。
一希君は最終グループの一番最初

ガッチガチに緊張してるのがこっちまで伝わってくる

頑張れ頑張れ

一つ一つの動きに私は祈っていく

一希君は見事ノーミスで演技を終えた

私の心は一希君でいっぱいだった

やっぱり一希君が好きだ

得点は299点でネイサンチェンや宇野昌磨選手まで追い抜いてトップに立った

インタビュー見てて

一希君からラインが来た。

なんだろう

アナ「世界選手権で初めての金メダルおめでとうございます
今の心境はどうですか？」

「とても嬉しいです。
ある人の為にスケート人生をかけて戦いました。」

アナ「ある人とは……」

一希君は少し間を開けて恥ずかしそうに言った

「僕の大学の友達……いや、彼女です。」

その瞬間私は涙が出た。

一希君の頑張りを見てきたからこそ分かる。
私のために頑張ってくれたんだな

それが嬉しかった

私は一目散に一希君のところへ走った。

『一希君っ！！』

涙でボロボロだけど私は力一杯抱きついた

一希君の頼もしい胸に

『ありがとう。私の最高の彼氏さん…』

「走ってきてくれてありがとう。会いたかった
僕の最高の彼女さん…」

そう言って私達は人の目を気にせずにキスをした。

終わり