彼のオッドアイの瞳に隠された秘密

和菓子屋 ページ11

A「ん〜！美味しい！」

桜餅を頬張るA。

天馬「やっぱりみたらし団子は最高〜！」

こちらもみたらし団子を口いっぱいに頬張る。

そんな姿を微笑ましく眺める士門。

士門「幸せそうな顔してるな………」

天馬「ん？そうか。」

天馬はみたらし団子を食べる手を止めて首を傾げる。

A「士門も食べたら？せっかく葛餅頼んだんでしょ。」

士門「そうだな。いただきます。」

そう言って三人はもくもくと食べ続ける。

A「あっ………やってしまった…」

と食べ終わると青ざめた顔で皿を見る。

天馬「ん？どうした。………もしかして、ダイエットかぁ〜？んん？」

ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべる天馬。

先ほどの顔とは打って変わって表情が全く違う。

士門「別にいいんじゃないか。ダイエットなんかしなくても日々のトレーニングで消費されるんだ。無理は良くないぞ。」

真面目な顔で言う士門に流石と思ってしまう。

A「やっぱり。士門と天馬の対応の仕方は全く違うね。天馬には士門のような性格を見習って欲しいよ。」

天馬「はぁ？俺が士門のような性格になれって？無理だな。そんな真面目なやつの性格になれなんて。」

ふん！と腕を組む天馬。

士門「そうだな。俺が真面目かはわからないが。天馬は礼儀がなさ過ぎる。年上にも呼び捨て。敬語でも話さない。どれだけ失礼過ぎるんだか………」

はぁ。とため息をつく。

天馬「別にいいじゃねぇかよぉ。」

とまたもや。みたらし団子を食べる。

A「まぁ。人にも個性があるっちゃあるけどね〜。士門は真面目系。天馬は自由人。とまぁこんな感じだよね〜。」

天馬「まぁ個性は結構大切だよな。」

士門「まぁな。ないよりはあった方がいいと思う。」

久しぶりにホノボノとした一日を過ごしたのであった。

孤独の王の絶望→←覇刃顕符と天翔顕符

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す