壊れかけの呪術師は報われない

番外編　五条悟に余命を告げた日 ページ13

※渋谷事変前

「ねぇ、五条悟」

「なに？」

「この間の私の呪いの件だけど」

「冗談だよね？余命とか」威圧

「ならよかったんだが…てか、冗談だと思われていたのか…」

あの様子…真剣そうに見えなかったから不安だったんだよな

「私、あと少しで死にます。」真剣な顔

「……マジ？」

五条悟、驚きすぎて固まっている

「そのマジだ。とくにしろ、相手に解かせないと無理な呪いやら複数の呪いのせいだ」

あれ、どうしよう…

なんか、涙でそうなんだけど

てか、なんで五条悟がそんなひどい顔してるの？

思ってた反応と違う

「ずっとそばにいて欲しいのに…」

「すまない。こんな不甲斐ない友人で。ってひどい顔…最強がそんな顔しないで」←鈍感

「隠こそ、そんな顔すんなよ……隠すなよ。本当は受け入れてるけど辛いんだろ？死ぬのが怖いんだろ？」

「そんな顔してる？」

「してる。ひでえ顔だよ」

「そりゃそうかもね。確かにそうかもしれないな」

呪いはもう仕方がない

だけどまだ少し死にたくなあのかもしれない

だけどまだ少し怖い気持ちがあるかもしれない

だけどわかんないだよね

「そういやいってなかった。この右目、無くした原因、呪霊じゃないんだ」

「…誰にやられた？生きてるならそいつ、ぶっ殺しに行く」

「生きてるっていうのは半分あっている。あんたと私の元同級生であり、あんたが殺した親友の死体をのっとってる輩にやられた」

「…あいつか……」

「半年前に、発作が酷くて死にかけてしかも呪霊かりまくった最悪な時に、うちの生徒数人、人質にとられた卑怯なやり方で全員、無傷で助けてぶっ飛ばしたら右目の眼球ごと取られた」

「まぁ、返り討ちにしてやったよ。逃がしたけど。眼球、呪霊に使うっていってたから多分、今頃、右目にされてる」

「よし、ぶっ殺しにいく」

「待て待て待て、なんでそんなに殺気乱れているの？」

「婚約者に傷つけられて黙ってる俺じゃねえ。右目は返して欲しい？」

「無事なら」

「OK。OK。まずは右目優先といこう。そんあとでぶっ殺す」

「ありがとう、五条」最高の笑顔

「…くっ！」

「それ反則すぎる。めちゃくちゃ可愛すぎてしぬ」

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