リボーン　～復讐の刃が折れる時…～ (ページ40)

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ちょっとグロ表現アリ。注意! ページ40

ーこのままではいけないー

誰かが私の中でつぶやくように、私は思った。レミとウォルシュに迷惑ばかり

かけているから…せめて、声くらいは出るようにしたい…。

発声練習。…効果は分からないが、やってみようと思った。でも、家では

レミとウォルシュが寝ている。うるさくしたら起きてしまう。そこで、

外に行くことにした。でも、リビングは玄関のすぐ近く。通ったら起きて

しまうかもしれはい。だから私は窓から出ることにした。実は遅刻をした時

ように(?)部屋に靴がある。そして、庭には木があり、伝って登ったり

下りたりできる。私はばれないように家を出た。そして、夜、誰もいない場所

…。私は山の高台に行くことにした。

～山の高台～

やっと着いた。私はためしに声が出ないかと思って出そうとした。しかし

出ない。叫ぼうと思っても、つぶやこうと思っても、喋ろうと思っても、

中々声は出てくれない。私は諦めかけた。その時、私は一つのことが

頭に浮かんだ。

そう、「悲鳴」。

びっくりしたり、痛かったりしたら自然と声がでてしまう。

何かびっくりするこはないか…近くには私しか居なくて、驚くことは何も

ない。だから…私は「悲鳴」を上げようと思った。

でも、何も持ってきていない。

私は、自分で自分の首を絞めた。自分が傷つくことなんて…どうでも

よくなってきたと思えた。だって…これ以上傷ついたって…変わらないでしょ

?そうだよね。

貴「ぅ”……ぁ”……」

ほら、少しだけど、声が出た。私は次に、首をかきむしった。

少し血がでる。痛かった。のどあたりが熱くなってきて…次第に痛みに

変わって行った。

貴「い”…た･･････い”…」

ほら、言いたいことも言えた。この調子だ。私はもっと痛みを加えれば、

もっと声が出せると思った。次は…

そんなことを考えていた時…

俺は奇妙な音を耳にした。

「…ぅ”……ぁ”……」

うめき声に似た…何か。誰かが助けを求めているのか、そう思って

俺は走って行った。そこには…

「い”…た･･････い”…」

Aがいた。自分で自分を傷つけているのか…?

何のために…。

山「お、おい…。」

声に気づき、振り向いたAののどは真っ赤に染まっていた。