第五十一話 結局は自分の都合 ページ4
「因みに私は今のままでも十分委員会として機能してると思いますよ。天女の手を借りずとも。」
「だん…加藤さんの字は皆さん別に今まで読めなかったわけではないでしょうし、それって根性あればだいたいいけますでしょう？」
根性ですとガッツポーズをして見たら微妙な反応をされた。恥ずかしい。
「(根性論…)」
突然の天女の根性論に田村は若干の苦笑いをした。
そんな中普段と変わらない顔でいる潮江先輩。
「(しかし、この機会を失うと天女を監視する口実が…だからといって嫌がっている団蔵と左吉の意見を無視するのも…いや天女の事だこんな機会いくらでも来るはずだ。)」
とか考えているんだろうか。
Aはなんとなく潮江が考えている事が分かるような気がした。
私だって団蔵と左吉を悲しませるのは嫌である。だから先程の言葉を言った。
それに実際、団蔵の字は読めない訳じゃない。読みずらいだけである。
ついでに言うと会計委員会の問題は別に団蔵だけじゃない。
勝手にいなくなる左門に時々おかしい潮江先輩。
この二人も中々である。
だけど今までこの五人でこの委員会が成り立っているなら私は別に要らない。というかいない方がいい。
と思うのだ。
ちょっとした寂しさを感じたような気がするが多分気の所為である。
最近気分の上がり下がりが激しいので仕方がない。
だって悩み多き十代後半ですし…
しかし今回のこの話を断れば潮江先輩だけでなく他の先輩方とも関わる事になるだろう。
個人的に立花先輩、七松先輩は嫌である。あと食満先輩も少し抵抗あるな。前者二人に至ってはここに来てからというものいい思い出がない。
立花先輩は私の事全然殺す気だし七松先輩は学園までの道のりを運んでいただいた思い出がトラウマだ。
食満先輩は…こう、なんというか、私がよく一緒にいるのは潮江先輩だから犬猿の仲である食満先輩よりは潮江先輩っていう…うむ、まとめられない。
とりあえずそういうことである。
当たりの当たり大優勝は中在家先輩だけど1/6のはだいたい当たらない。
ならばやはり安置を取るなら潮江先輩である。
自分の中で色々と整理し私はこう伝えた。
「ですが…うん、やっぱりお手伝いさせていただきます。ただ、以前より事務仕事以外での各教室などの移動は禁止されていますので私はこの部屋で皆様とは会わないようになると思います。そして私と生徒の接触をなるべく避けるように書類の受け渡しは吉野先生や安藤先生に頼みましょう。」
第五十二話 折衷案とか建前で→←第五十話 賛否があるのが世の常
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うん！ - 澄香さん» コメントありがとうございます！八左ヱ門には頑張って欲しいですね〜 (4月12日 20時) (
レス) id: 7fb5738de5 (このIDを非表示/違反報告)
澄香 - 八左ヱ門ッッ！！！好きだ！！いつも楽しく拝見してます！頑張ってください！ (4月7日 1時) (レス) @page8 id: 8b8bcc9d2b (このIDを非表示/違反報告)
うん！ - えだまめさん» わー⁉︎一気読みですか⁉︎ありがとうございます。頑張ります！ (3月25日 0時) (レス) @page1 id: 5a2711bae6 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くてここまで一気読みしてしまいました…✨✨これからも更新頑張ってください！応援してます！ (3月23日 12時) (レス) @page1 id: 7ac8ba9ab7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うん！ | 作成日時：2024年3月22日 16時
