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第六十話 悪い印象は無かったよ ページ13

「ほ、ほんとにあったのー!?大丈夫!?何もされてない?」

「うん。話しかけられただけで特に何もー。」

「えーそれって本当に大丈夫なヤツ…?」

顔にでかでかと心配という文字を書いている三治郎と訝しげな顔でじとーっと見つめる兵太夫。

数日前に起こったことをは組の皆に話すとかなり心配された。
当然だ。おれだっては組の皆が天女と関わったなんて聞いたらいても立ってもいられないと思う。




大丈夫…だったとは思う。

会計委員会も例の如く先輩方が妖術にかかったりしたけど委員会はしなきゃいけないから今はみんなで集まっている。そんな感じだ。

前みたいな会話も無ければ何か仲を直そうなんて事も無い。

おれ達だって別に潮江先輩達と仲直りしたくないわけじゃない。

もう一回あの父さんみたいに太陽みたいに暖かい手で頭を撫でられたいとも思う。

思う、けど、

思うんだけど、

またおれ達は邪魔だと言わんばかりのあの冷めた目を向けられるのがとてつもなく怖い。

でも、

あの時の潮江先輩だって田村先輩だって前みたいに変わったところはなさそうだったし、どちらかというと天女様からおれ達を守ろうとしてるような感じだった。

その後は天女様がおれ達に気使っ…たのかはわかんないけどおれ達の意見を聞こうと提案してくださったり、冗談(…のはず)で場を和ませようとしていた。和ませようとしてたかも謎だけど…

少なくともおれには天女様が純粋におれ達の『天女様が会計委員会と関わる』ということへの不安さに気づいてその他の邪な感情もなくただそのことに対して苦言を呈しているように見えた。

それに気づいた潮江先輩もおれ達の話を聞いてなるべくそうなるように考えて、

僕らが大丈夫だと言うと良かったと言うように微笑む先輩方がいて、

それが楽しかった頃の委員会みたいだと思ったんだ。


左吉も多分そう思ってたと思う。


おれは、天女様が何を考えてるのかもなんでここに来たのかも知らない。

だから、

「多分そんなに悪い人ではないと思うよ。」

「え、団蔵もついに妖術掛かった?」

兵太夫が目を丸くしながら信じられないものを見るような目で言う。

「はあ!?どう見ても掛かってないだろー!!」

「違うかー」

「まあ今のところ悪そうな話は聞かないよねー」

「まだね。」

「保険にも来てないんでしょ?」

「うん。でも伏木蔵は会ったって言ってたよ。」

「本当にー!?」

だから



もう少し天女様について教えてください。

第六十一話 君の存在が腹立たしい→←第五十九話 ギリギリの危機回避



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うん! - 澄香さん» コメントありがとうございます!八左ヱ門には頑張って欲しいですね〜 (4月12日 20時) (レス) id: 7fb5738de5 (このIDを非表示/違反報告)
澄香 - 八左ヱ門ッッ!!!好きだ!!いつも楽しく拝見してます!頑張ってください! (4月7日 1時) (レス) @page8 id: 8b8bcc9d2b (このIDを非表示/違反報告)
うん! - えだまめさん» わー⁉︎一気読みですか⁉︎ありがとうございます。頑張ります! (3月25日 0時) (レス) @page1 id: 5a2711bae6 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くてここまで一気読みしてしまいました…✨✨これからも更新頑張ってください!応援してます! (3月23日 12時) (レス) @page1 id: 7ac8ba9ab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うん! | 作成日時:2024年3月22日 16時

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