第五十九話 ギリギリの危機回避 ページ12
突然大声をあげた人達は走ってくるなり私と先輩御二方の間に立って私に背を向けた形で立ちはだかった。
「今週末は私達との予定があるんです〜」
「だから先輩方とは天女様行けないんです。」
「…あれありました「話を合わせて下さい!!」あー…なんかそんな感じの話をはいしましたね確かうん。」
私が素直すぎて素直に言いそうになった所をコソコソとしっかり者の子が私に耳打ちする。
そう私の所に来てくれたのはお風呂でよく会って仲良くなった
えっと、
えー
あ
ユキちゃんトモミちゃんおシゲちゃんである。
名前をちゃんと覚えていた私流石である。
「ほう…でしたらその次の週末とかはいかがですか？」
若干驚いた顔をしたものの立花先輩は引かない。
「その次も私達と遊ぶ予定があるんでしゅ!!」
「それに女子同士の方が話しやすい話題とかも沢山ありますし、先輩達に気にかけて頂かなくても大丈夫なんですよね〜。ですよね！天女様!!」
ニコニコとした表情、声色を崩さずに話すこの三人を見てこの子達もまたくノ一のたまごなんだと再確認する。
…いやここの女子はこのスキルがいつの間にか身についてるタイプだろうな。
「そうですね。私の休みは全てくのたまさん達に捧げたので無いですね。はい。」
取り敢えず話を合わせなければといい感じに適当な事を言った。
「そういう事なのでお誘いは無理なんでしゅ!!」
「それじゃあ私達はこれで〜」
そうユキちゃんが言い、三人に珀莉さんもと半ば強引に引き摺られながらその場を後にした。
．
「あー危なかった!!」
ふぅと四人で息を吐く。
「皆さんありがとうございますね〜おかげで団子の誘惑に負けずにすみました〜」
「本当にギリギリでした！間に合ってよかったでしゅ〜」
お礼を言うとちょっと照れだす三人。かわいい。
「本来ならああいうのって自業自得だし助けるつもりとかないんですけど、助けちゃいました。珀莉さん優しいから。」
その言葉を聞いた時私は純粋に驚いた。
自分は別に優しい訳じゃないしどちらかと言うと利己的だしずるいタイプの人間ではあると思う。
でも、それでも、この子達に私は助けるに値する人物だとそう間接的に言われたような気がして、堪らなく嬉しくなった。
「…本当にありがとうございますね。」
「「「いえー!!」」」
「ところでそんなにお団子食べたいんですか？」
「はいとっても食べたいです。」
そうとても。
「じゃあ今度本当に行きましょう!!案内します!!」
第六十話 悪い印象は無かったよ→←第五十八話 とりあえず団子が食べたい
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うん！ - 澄香さん» コメントありがとうございます！八左ヱ門には頑張って欲しいですね〜 (4月12日 20時) (
レス) id: 7fb5738de5 (このIDを非表示/違反報告)
澄香 - 八左ヱ門ッッ！！！好きだ！！いつも楽しく拝見してます！頑張ってください！ (4月7日 1時) (レス) @page8 id: 8b8bcc9d2b (このIDを非表示/違反報告)
うん！ - えだまめさん» わー⁉︎一気読みですか⁉︎ありがとうございます。頑張ります！ (3月25日 0時) (レス) @page1 id: 5a2711bae6 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くてここまで一気読みしてしまいました…✨✨これからも更新頑張ってください！応援してます！ (3月23日 12時) (レス) @page1 id: 7ac8ba9ab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うん！ | 作成日時：2024年3月22日 16時
