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第二十五話 風邪 ページ27

ひいてません。絶対に。

確かにくしゃみはするし頭が痛いような痛くないような感じはするけど気の所為である。

だって嫌じゃない?

ここ来て4日目で風邪ひくの。

せっかく吉野先生にちゃんと仕事してるのに休んで信頼落とすの。

それにただの雑用だったとしても吉野先生が考えてくださった仕事を放棄する訳にはいかないだろう。


とりあえず薬飲んどきゃどうにかなるでしょう。
私はバッグの中に入っていた薬を飲み込んだ。
常々思うけどこのバッグって四次元ポ○ット並に色々入ってるわよね。
心配性がすぎるわ。それで助かってるんだけど。

ちょっと忍者に憧れたんですよねみたいな体でマスクをしていつもより活多めに仕事に挑んだ。









…なんとか今日一日は持ったな。
いつもより早くお風呂に入ったため今日は一人だった。


残念ながら食欲がなかったので今日は食べないことにした。

桶で水汲んでからさっさと寝よう。

揺れる視界に震える身体、それに覚束無い足。
さすがに認めざるを得ない。


熱じゃんこんなの。


なんで薬効かないの?

そういえばあの薬のパッケージ、

『胃薬』と同じだったな。

最悪。

ドラマみたいに胃薬でも効けばいいのに。



井戸から自室への道中何かにぶつかった。

「ごめっ…っておばけか。夕方でも出るのねぇ。」

人かと思って謝ろうとしたが白い服に黒髪の小さな女の子のおばけであった。
おばけは無視が1番である。

長く感じていた道も気づけば部屋の目の前まで来ていて、Aは部屋に入るや否やその場にへたり込んだ。

「ギリギリセーフ…」

敷いていた布団にたどり着く前にAは意識を手放した。









“おばけ?”


出会い頭にぶつかられてそんなことを言われた。
こちらからしても相手は妖に見えた。
白い肌に白い服。

しかし

初めて会った天女は随分と体調が悪そうだった。

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うん! - ほうじ茶さん» お褒め頂きありがとうございます。これからも楽しんでいただけると幸いです (1月21日 2時) (レス) id: 7fb5738de5 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - 今まで読んだ天女作品の中でダントツ面白いです!こういう性格の子好きです (1月18日 23時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うん! | 作成日時:2023年12月24日 1時

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