第十二話 困惑 ページ14
その後シナ先生が来て食堂の裏口に案内してくれた。
裏口には既に食事が用意されていた。用意されていたのは軽食だったのでお行儀悪いがその場で食べた。シナ先生のお時間を取らせたくなかったし。
おいしい。やっぱりおばちゃんのご飯は美味しい。
思わず口元が緩んだ。
ご馳走様でした、と手を合わせてから元あった場所に食器を置いた。
「お待たせしてすみません。お次の案内、お願いできますか。」
「勿論です。」
凶器になり得そうな微笑みを浮かべた彼女についていく。
次に連れて行かれたのはお風呂。
何だけど…
「何故、忍たまと同じお風呂なのでしょうか…」
「何か気に入りませんでしたか⁉︎」
途端に焦ったような顔をする。多分シナ先生も感覚がバグってるんだ。
「いや、私まだ嫁入り前の生娘ですよ〜？何で…」
何で忍たまと鉢合う可能性のある風呂なのか。
自分の裸体を見せたくもないし他人の裸体を見たくもない。
Aは心底嫌そうな顔をした。
「…そうよね、それが普通よね⁉︎」
「はい、これが普通ですよ」
私が肯定するとそうよねそうよねと酷く納得したようにその言葉を繰り返した。
そしてハッとした表情をする。
「申し訳ありません‼︎急に舐めたような口を‼︎」
どうやら敬語が外れた事について謝っているようだ。
別に私は気にしない…というかいつものシナ先生らしくて好きなんだけど…
「顔をあげてください。私は気にしてませんし、先生なら先生らしく堂々として頂いて大丈夫ですよ。」
寧ろそちらの方がシナ先生らしくて好きです。
なるべく怖がらせないように眉を下げて笑って見せる。
「…ありがとう。」
それに安心したのか、シナ先生も笑顔になってくれた可愛い。
少し遠いがくのたま達が使っているお風呂に案内された。お風呂に入るとちょうどお風呂に入っていたくのたま達もいて、遠巻きに私の事を観察していた。
お腹でてないかな…
ひそひそと何か話していて聞き取ることはできなかったが大方私が可愛いって事だろうな。うんうん。
そう思い込みながら風呂を出た。
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うん！ - ほうじ茶さん» お褒め頂きありがとうございます。これからも楽しんでいただけると幸いです (1月21日 2時) (
レス) id: 7fb5738de5 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - 今まで読んだ天女作品の中でダントツ面白いです！こういう性格の子好きです (1月18日 23時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うん！ | 作成日時：2023年12月24日 1時
