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第十話 確認 ページ12

恐らくこれが原因なんだろうなとAは思った。

まぁ、自分の意思と反する事されたら誰だって嫌よね。

日記曰く、天女にはよくわからない妖術があるらしい。あと、変な神もいるらしい。

催眠術か頭がおかしくなった故の幻覚かはたまた本当に妖術なのか。

そんな話、馬鹿馬鹿しいし興味がない。

一人目と二人目の天女は害悪で逆ハーレムを開いていたとか。
三人目はそのまま放置で死亡。後々確認したら獣に食い尽くされていたらしい。まるで九相図。
四人目は…この情報を書いた天女だ。日記を見るに一番長く生きてるのがこの子だし生徒との仲も読んだ限り別に悪そうではない。最後の方はちょっと病んでるけど。


その時ふと違和感を覚えた。ノートになにかを書いているのは全部で四人。放置された天女を含めると私は六人目の天女なのだ。そして四人目の天女の情報を合わせると私が天女として換算されていない、若しくは存在していなかったこととされている。
でももし後者ならこの日記だってないはず…

多種多様な情報で頭が痛くなりそうでAは考えることを放棄した。








…そういえば布団…洗っておこ。
あまり考えたくはないことだったけど今までの天女がしたことを聞く限り急に洗いたくなったのだ。謎の不快感。それだけだ。


整理が終わった後はゴミをまとめたり雑巾掛けをしたりすれば空き部屋と同じような綺麗さの部屋になった。友達が遊びにくる時にだけ片付けるスキルはこういうところで発揮されるのかと1人納得した。



部屋が綺麗になったところでボストンバッグの中を広げて持ち物の確認をした。
着替え、化粧品、シャンプー等、スキンケア用品、香水、お菓子、インスタント食品、調味料、ミニ救急セット、学生証、携帯、モバイル充電器、蚊帳、虫除け、虫用スプレー、蚊取り線香、あ、あとブロマイド…etc
一通り並べた後私は眉を寄せた。

最悪だ。着替えで無駄にスペースを使ってしまった。着替えさえ持ってこなければもう少し対策できるものがあったはずなのに。

多少の悔しさを覚えた。

蚊帳と虫除け類があったのはありがたい。私偉すぎる。これで生きていける…

お菓子とインスタント食品があるのも嬉しい。飢えは凌げる。

そのほか諸々の確認をし終わったあとこれらをそこらに置いておくのは危ないので取り敢えずボストンバッグにしまい戻した。


これでやっと息をつける。床に座り込むと戸をノックする音が聞こえた。

「Aさんいらっしゃいますか?」

第十一話 再会→←第九話 日記



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設定タグ:忍たま乱太郎 , rkrn , 天女
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うん! - ほうじ茶さん» お褒め頂きありがとうございます。これからも楽しんでいただけると幸いです (1月21日 2時) (レス) id: 7fb5738de5 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - 今まで読んだ天女作品の中でダントツ面白いです!こういう性格の子好きです (1月18日 23時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うん! | 作成日時:2023年12月24日 1時

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