名前のない毒−03− ページ3
そう…なのか。と少し腑に落ちない表情の久部に気付いてか気付かずか、Aは両手をパンと叩いた。
『あ、そうだ。お土産あるんだよー』
「いえーい！さすがA！気がきく」
「東海林あんたさっきAに会った瞬間、生八ツ橋ー！って叫んででしょうが」
「A、ミコトもね朝に天丼食べた後、阿闍梨餅食べたいー！って言ってたんだから」
『あはは、そうなんだ。リクエストしてくれたらよかったのに。でも』
Aはガサゴソとキャリーケースの中から、箱を２つ取り出した。
『その２つはどっちも買ってます！』
「「最高ー！」」
また３人でケラケラ笑っているところに、所長が入ってくる。
「なんだか賑やかだねぇ〜高野島さんの死因の特定できた？って、Aさん！お帰りなさい。出張お疲れ様でした」
『神倉所長、お疲れ様です。ご挨拶遅れて申し訳ありません。無事に戻りました』
「いやいや、いいんだよ〜そんなにお固くならなくて」
『あの……とろこで、その高野島さんとは？』
首を傾げるAに、ミコトが口を開く。
「今日解剖したご遺体なんだけど…」
事の顛末を聞いたAは、うーん。と悩んだ声を上げた。
『名前のない毒、か……ねぇ、ミコト。わたしも三澄班手伝ってもいい？』
「もちろん、私は助かるけどいいの？」
『みんなで高野島さんの死因特定しよう！』
Aの笑顔にみんな頷いた。
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カハラさん(プロフ) - 中堂先生のお話ないかな〜と探していたところ、こちらに辿りつきました。とても楽しいです！そして胸キュンしてます。ステキなお話を作ってくださってありがとうございます。 (2021年2月23日 8時) (
レス) id: 1af5439158 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 質問よろしいですか？ (2020年12月26日 16時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞠香 | 作成日時：2018年1月31日 23時
