死の報復−09− ページ9
それから、神倉、ミコト、夕子、A、久部は会議室にいた。
久部は疑問を投げかける。
「……結局、自 殺だったんですか？事故だったんですか？」
「まだ判断出来る材料はなかった」
「採取した胸腔液のプランクトン検査をして、海水じゃなく淡水だったとしたら他殺の線もありますよね？」
「他殺！？」
驚く神倉に久部は続けて言う。
「家の風呂場とか、川の中とか。別の場所で水に沈めて海に捨てた可能性もあるじゃないですか」
「推理ドラマあるある」
「自分で飛び込んだと目撃されてるんでしょ」
久部は夕子の呟きを無視して神倉の言葉を否定する。
「その目撃証言が嘘なんです。犯人はその目撃者」
「よっ、ヘッポコ探偵」
夕子の合いの手が入る。
「でも、海水か淡水かどちらで溺死したかはプランクトン検査するまでもない」
「えっ？」
「心臓血の電解質濃度どうだった？」
「左のほうが濃かった」
「じゃあ海水だね」
ミコトと夕子の会話にAは心臓のイラストが書かれた紙を使って説明する。
『海水で死んだら左室血の電解濃度が上がる。逆に淡水で死んだら電解質濃度が下がるの』
「つまり果歩さんは海水で溺死した」
「ヘッポコ探偵撃沈」
「ヘッポコ言うのやめて下さい」
『でも、念のために胸腔液を検査に出して、プランクトン検査してもいいかもしれないね』
「もうやめましょう！このご遺体は解剖してはいけないご遺体だったんですよ！遺体番号……」
神倉は遺体番号を確認しようとすると、夕子が横から答えた。
「666番」
「うわ！オーメンオーメン、あっ、知らないんだ。666番は欠番！」
欠番と言い切る神倉に久部は質問する。
「欠番とかあるんですか？」
「初めてですよ！明日から理事会への説明やら保健局への言い訳で大変です。二度と同じことが起きないように対策まとめないと。皆さん、資料作成手伝って下さい」
神倉の言葉に、みんな席を立つ。
「あれ、あっ、あそこ汚れてる」
「久部っち検査手伝える？」
「ああ、手伝います」
「あ〜掃除しないと」
「掃除って何？いっつもしてないじゃない、もう〜」
『神倉所長、わたし手伝いますね』
「本当Aさんは優しいな〜助かります」
『いえ』
Aは曖昧に笑った。
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鞠香(プロフ) - LOVEPEACE24さん» 航空機に関して調べる良い機会になりました事、感謝申し上げます。小説の方も訂正させて頂きます。 (2018年3月9日 1時) (
レス) id: 3fdde94521 (このIDを非表示/違反報告)
鞠香(プロフ) - LOVEPEACE24さん» まずは、ご覧頂きまして誠にありがとうございます。調べたところセスナ機とは、セスナ・エアクラフト・カンパニーが製造する小型飛行機の代名詞で、一方ヘリコプターとは機体上部に回転翼がついている飛行機の事だそうです。 (2018年3月9日 1時) (レス) id: 3fdde94521 (このIDを非表示/違反報告)
LOVEPEACE24(プロフ) - 友達じゃない18- ヘリコプターは、上に飛ぶので加速は、しなしですよね？セスナ機です！！ (2018年3月9日 0時) (レス) id: 559ce0551a (このIDを非表示/違反報告)
鞠香(プロフ) - 葉月さん» 一番ですか！？嬉しいお言葉ありがとうございます！光栄です！これからも頑張ります！ (2018年2月26日 19時) (レス) id: 3fdde94521 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 中堂さん夢の中で一番好きです！！更新頑張ってください！陰ながら応援しております！ (2018年2月25日 20時) (レス) id: 077b342d0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞠香 | 作成日時：2018年2月18日 16時
