友達じゃない−12− ページ35
「すいません、突然」
Gate-Cの会社を尋ねると、応接室に通され、そこに人の良さそうな青年が入ってきた。彼が先程言っていた岩永さんで、夕子は頭を下げる。
Aとミコトも一緒に頭を下げた
「うちのバイタルセンサーに興味あるって？」
『はい、こちらの東海林さんにお話聞いて興味が湧いたんです』
「あの……私達、介護施設で働いてまして、ご老人の皆さんの健康管理に適してるんじゃないかなって」
「うちのセンサーは体に負担がかかりませんから、もってこいだと思います」
言いながら岩永は端末を腕から外す。その手首には発赤がないのをAは視界の端に捉える。
すると、夕子が口を開いた。
「あっ、この２人、昨日の飲み会に連れてくるはずだった人です」
「そんな気がしました。僕の好きそうな」
「え？」
『？』
「お名前伺えます？」
「……三澄ミコトです」
『AAです』
「Aさん。名前もかわいいな」
『いえ、そんな事は……』
心なしか表情が引き攣るAに、隣で夕子が肘で腕をつついてくる。Aは営業スマイルを決め込んだ。
「あ、そうだ。東海林さん、あのあと大丈夫でした？」
「えっ？」
「権田原。東海林さんのあと追いかけて行ったでしょ？」
「ああ、まあ。私はタクシーで帰ったので」
「そう」
「それで、実際のバイタルデータを参考までに見せて頂きたいんですが」
脱線しかけた話をミコトは元に戻す。
「あっ、サンプルならここに」
「実際のデータが見たいんです」
封筒から冊子を出そうとした岩永を止めて、ミコトはハッキリ言う。
岩永も少し困った表情をしていた。
「ジムの会員のバイタルデータはこちらにも送信されてるんですよね？どの程度の正確性と信頼性があるのか確かめたくて」
「……個人情報ですから」
「登録されているのはイニシャルと年齢だけと伺いました。見るだけですし、個人情報保護には違反しません」
「では、２人とも、今度一緒に食事へ」
「えっ？」
『え？』
「はい！喜んで！」
戸惑う２人に夕子が間髪入れず返事をすると、３人とも見合って笑う。
「アハハハハ」
『アハハ』
「アハハハハ」
「約束ですよ。少々お待ちください」
『ありがとうございます』
岩永は、席を立つとデータを取りに行った。
.
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鞠香(プロフ) - LOVEPEACE24さん» 航空機に関して調べる良い機会になりました事、感謝申し上げます。小説の方も訂正させて頂きます。 (2018年3月9日 1時) (
レス) id: 3fdde94521 (このIDを非表示/違反報告)
鞠香(プロフ) - LOVEPEACE24さん» まずは、ご覧頂きまして誠にありがとうございます。調べたところセスナ機とは、セスナ・エアクラフト・カンパニーが製造する小型飛行機の代名詞で、一方ヘリコプターとは機体上部に回転翼がついている飛行機の事だそうです。 (2018年3月9日 1時) (レス) id: 3fdde94521 (このIDを非表示/違反報告)
LOVEPEACE24(プロフ) - 友達じゃない18- ヘリコプターは、上に飛ぶので加速は、しなしですよね？セスナ機です！！ (2018年3月9日 0時) (レス) id: 559ce0551a (このIDを非表示/違反報告)
鞠香(プロフ) - 葉月さん» 一番ですか！？嬉しいお言葉ありがとうございます！光栄です！これからも頑張ります！ (2018年2月26日 19時) (レス) id: 3fdde94521 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 中堂さん夢の中で一番好きです！！更新頑張ってください！陰ながら応援しております！ (2018年2月25日 20時) (レス) id: 077b342d0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞠香 | 作成日時：2018年2月18日 16時
