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木「今日のご遺体はAにとって少し酷かもしれません。」
貴「真っ黒焦げ焦げですね、...」
今日、UDI に運びこむご遺体は燃死体である。増子地区の雑居ビル火災の被害者たちだ。
木「火災報知器もスプリンクラーも作動せず、狭い外部で消防車が入るのに手間取って全焼、だそうです。」
ご遺体をブルーシートの上乗せながら状況を説明する。
貴「10体ですか、今日は仏様が多いですね。」
木「忙しくなりそうです。それにもうひとつ問題が。」
白い手袋をした手を上げ人差し指をたてる。
貴「？」
木「火元のスナック店主のご遺族がビルの消防管理の訴訟をおこしたいそうなんです。」
貴「それはそれは」
どうでもいい。中堂さんに言わせればくそどうでもいい。
木「ということで、呼びましょう。」
貴「誰を？ですか？」
木「三澄さんのお母様です。」
兄さんはにっこりとわらった。
夏「どうも〜ミコトの母です〜。」
あれから数時間後、私たちはUDI のオフィスで向かい合って座っていた。
ちなみに、毛利さんもいる。
夏「主に離婚や労働問題について扱ってるんです。」
名刺を渡しつつ説明する夏代さん。
木「フォレスト葬儀社の木林南雲と申します。訴訟の件についてよろしくお願いします。」
胸についているネームプレートを見せながら頭を下げる兄さん。
貴「あ、同じく葬儀社の木林Aです。」
慌てて私も兄さんを真似てお辞儀をする。
夏代さん、ミコトさんのお母さんは明るい人だった。
夏「あら、可愛らしい子。もしかして兄弟なの〜？」
貴「はい。兄の仕事を手伝ってるんです。」
夏「いいわねぇこんな素敵なお兄さんをもって！」
貴「いえいえ、そうでもないですよ。」
夏「つかぬことをお聞きしますが、ご結婚はされて...？？」
兄さんの方を、見つつ訊ねたら夏代さん。
木「あぁ、それはです貴「兄さんが？結婚なんてできるわけないじゃないですか。どこもかしこも、胡散臭げですよ。決まった相手すらいないです。困ったもんです。」
やれやれと肩をすくめてみせる。
木「...。A余計なことは言わなくて大丈夫ですよ。」
眼鏡の奥の目が冷たく、私を見下ろす。
夏「そうなのねぇ〜。」
何故か夏代さんは凄く嬉しそうだった。
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かな - 楽しみにしています (2018年4月4日 8時) (
レス) id: 10db5b09d6 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 青龍 葵さん» ありがとうございます。中堂さんも好きなので、どうもっていくかまだ、迷ってます。 そうですね、漢字が分からなかったので平仮名にしてしまいました。直しておきます。ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月25日 9時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 木林さんの妹設定（性格も似ている）は読んだことが無かったので面白かったです！ちょっぴり中堂さん寄りかな？とか思いつつ次回の更新を楽しみにしてます。因みに少し気になったのですが、P32の「糀谷夕希子」の名前が平仮名なのは漢字が分からなかったのでしょうか？ (2018年3月24日 17時) (レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 柊マイン☆さん» すいません、直しておきました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年3月20日 19時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
柊マイン☆(プロフ) - 何度もすいません。ご遺体は亡くなられた方の名前を、になってますよ (2018年3月19日 21時) (レス) id: cfb5e10ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年3月14日 13時
