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何もない空間にぽつんと一人でたっている。ここはどこだろうと、辺りを見回す。少しさきに兄さんの姿があった。今よりも一回りも二回りも体が小さい。まだ、表情にあどけなさが残っている。それに学校の制服を着ていた。
あれは、昔の兄さん...？
彼は笑っている。私の記憶の中の彼はいつも笑っている。兄さんに近づこうと足を踏み出す。けれどいくら歩けども距離は縮まらない。
目の前に依然として兄さんがいるのに。
不安になり走り出す。もがいて前に進もうとする、触れようと手を伸ばす。なのに、近づけない。むしろ遠ざかっていく気がする。
兄さんの様子が変わり始めた。背が伸び、顔立ちが大人びていく。服も制服から黒いスーツになり、いつのまにかいつもの仕事スタイルになっていた。
大人になった兄さんもやっぱり笑ってる。彼は目に少しの悲しみを宿したかと思うと、こちらに背を向けた。だんだん姿が小さくなり見えなくなる。
やだ、行かないで。行かないでください。兄さん。...！！！
その時ふと頭に暖かさを感じる。前にも触れたことのあるぬくもりだ。
不思議と心は静まっていく。不安は完全に消えたわけではないけれど。
気持ちが落ち着いてくると、猛烈な熱が襲ってきた。全身くまなく熱い。自然と呼吸が荒くなる。息が思うようにできない。苦しい。
頬に誰かの手がのせられる感覚。ひんやりとして気持ちいい。優しく私に触れている手のひら。
意識はそこで浮上する。私は何処かに寝かされている。横には手の張本人がいる。何かを私にささやいている。上手く聞こえないけれど、励ましてることは分かった。
誰だろう...中堂さん？よりは少し体が小さい...
思考の途中で再び私の意識は沈んでいった。
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かな - 楽しみにしています (2018年4月4日 8時) (
レス) id: 10db5b09d6 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 青龍 葵さん» ありがとうございます。中堂さんも好きなので、どうもっていくかまだ、迷ってます。 そうですね、漢字が分からなかったので平仮名にしてしまいました。直しておきます。ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月25日 9時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 木林さんの妹設定（性格も似ている）は読んだことが無かったので面白かったです！ちょっぴり中堂さん寄りかな？とか思いつつ次回の更新を楽しみにしてます。因みに少し気になったのですが、P32の「糀谷夕希子」の名前が平仮名なのは漢字が分からなかったのでしょうか？ (2018年3月24日 17時) (レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 柊マイン☆さん» すいません、直しておきました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年3月20日 19時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
柊マイン☆(プロフ) - 何度もすいません。ご遺体は亡くなられた方の名前を、になってますよ (2018年3月19日 21時) (レス) id: cfb5e10ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年3月14日 13時
