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鈴木かほさんの葬儀のやり直しの日がやってきた。
空は薄暗い灰色で、雪がちらほらと降っていた。
貴「...。」
木「なんですか、その渋い顔は」
貴「気分がのらないだけです。」
木「葬儀中なんですから、気分のらなくても大丈夫です。」
棺の前ではご両親と、女の人が話をしていた。
青森から来たらしく、彼女の言葉は訛っている。
結局、葬儀に鈴木さんは来られないのだろ...
あれ
誰だ？
緑のジャケットを来た男性がずんずん近づいてくる。
ご遺族が、何かを叫んでいる。
何しに来たのよ？？ ってことはあれが...
考えるより先に彼が、棺のそばにいた女性に突進する。
少しずつ、後ずさる彼女。
腹部を手で押さえている。
その手は赤く染まり、新たな血液がたえず流れ出していた。
葬儀場の外ににでた彼女に再び掴みかかる鈴木さん。
思わず走り出そうとしたが、誰かの手が腕を掴み、私の動きを止める。
貴「兄さんっ」
木「ここにいてください。」
貴「彼女を早く助けないと、だって、あんなにも血が...はやくしないと...」
木「彼はまだ刃物を持っています。私たちが近づいたら、刺激を与えてしまい、彼女をまた傷つけてしまうかもしれません。 A、今私たちが行ったところで、何ができますか？」
かがんで、私と目線を合わせながらゆっくりと話す兄さん。
いつのまにかミコトさんと、久部さんが来ていた。
二人は、鈴木さんを諭しているようだが、依然として刃物は彼女に向けられたままだった。
鈴木さんの腕が上に上がる。
思わず兄さんの服の裾を掴む。
彼にはまだ迷いがあった。目線をおどおどと、左右に動かしている。
ミ「まだ間に合う！！！」
ミコトさんが叫んだ。
鈴「何が間に合うのよ...？」
深い悲しみに歪んだ彼の顔。
鈴「果穂は、もう死んだ...」
そして腕が降り下ろされる。
刃物が彼女のからだから離れた瞬間、私は走り出した。ミコトさんが、刺された彼女のもとにいた。
兄さんたちが、鈴木さんの身柄を確保した。
私はミコトさんに、白いハンカチを渡す。
ハンカチはまたたくまに赤く染まる。
静かに雪が降り続いていた。
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かな - 楽しみにしています (2018年4月4日 8時) (
レス) id: 10db5b09d6 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 青龍 葵さん» ありがとうございます。中堂さんも好きなので、どうもっていくかまだ、迷ってます。 そうですね、漢字が分からなかったので平仮名にしてしまいました。直しておきます。ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月25日 9時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 木林さんの妹設定（性格も似ている）は読んだことが無かったので面白かったです！ちょっぴり中堂さん寄りかな？とか思いつつ次回の更新を楽しみにしてます。因みに少し気になったのですが、P32の「糀谷夕希子」の名前が平仮名なのは漢字が分からなかったのでしょうか？ (2018年3月24日 17時) (レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 柊マイン☆さん» すいません、直しておきました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年3月20日 19時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
柊マイン☆(プロフ) - 何度もすいません。ご遺体は亡くなられた方の名前を、になってますよ (2018年3月19日 21時) (レス) id: cfb5e10ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年3月14日 13時
