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車を急いで走らせ、UDI ラボに到着した。
神倉さんと共に解剖室に向かって急いで走る。
ガラス張りの扉の向こうで、ミコトさんたちは、ご遺体の周りを囲んで作業を行っていた。彼女らの手袋は既に赤く染まっている。
木「あぁぁぁぁぁあああ！！！！」
扉が開くと同時に眼鏡をはずし、叫ぶ兄さん。それもダイナミックな動きで。あまりの声の大きさに正直驚いた。こんな声出るんだ。
わっと、小さく叫ぶミコトさん。
中堂さんも何事だというように、怪訝な表情だ。
東「...木林さん！？」
神「開けちゃったか...」
神倉さんが、無念そうな顔で言う。
貴「それ、うちのご遺体です！！！」
木「うちの葬儀場から盗まれたご遺体なんです！！！！」
兄さんの声が解剖室内に響き渡る。
神「三澄さん、今死体損壊罪にあってます。」
ミ「...えっ...。」
神「いやぁ〜災難でした〜...。」
東「木林さん焦ってたよねーあんな顔初めて見た。」
貴「妹の私でも滅多に見れません。」
あのあとミコトさんと、神倉さんは警察署に行き、毛利さんたちに事情を話してもらったようだ。
帰りの車のなかで、兄さんに話しかけた。
貴「ご遺体を盗んだお方は、生前、彼女の恋人だったそうです。」
木「はい、罪に問われるのは、彼の方でミコトさんは被害者という立場になるそうですよ。」
貴「良かった。ミコトさんは無事なんですね。」
木「彼女の両親は解剖に反対だったそうで。娘の体に傷をつけたくないと。」
確かに泣くわ、叫ぶわ大変だったと毛利さんは言っていた。
それにしても、
貴「...傷、ですか。解剖ってあんまり良いイメージを持たれていないんですね。大切な人がなんで亡くなったのか、知りたくはないのでしょうか。」
木「死因が分かっても、ご遺体は生き返りませんから。」
カチャッと眼鏡を下ろす。
貴「もし、兄さんが不自然死したら、徹底的に解剖してもらいます。中堂さんに皮をはいでもらいましょう。」
木「...不自然に死なないようにしますね。」
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かな - 楽しみにしています (2018年4月4日 8時) (
レス) id: 10db5b09d6 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 青龍 葵さん» ありがとうございます。中堂さんも好きなので、どうもっていくかまだ、迷ってます。 そうですね、漢字が分からなかったので平仮名にしてしまいました。直しておきます。ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月25日 9時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 木林さんの妹設定（性格も似ている）は読んだことが無かったので面白かったです！ちょっぴり中堂さん寄りかな？とか思いつつ次回の更新を楽しみにしてます。因みに少し気になったのですが、P32の「糀谷夕希子」の名前が平仮名なのは漢字が分からなかったのでしょうか？ (2018年3月24日 17時) (レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 柊マイン☆さん» すいません、直しておきました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年3月20日 19時) (レス) id: d1c67d956e (このIDを非表示/違反報告)
柊マイン☆(プロフ) - 何度もすいません。ご遺体は亡くなられた方の名前を、になってますよ (2018年3月19日 21時) (レス) id: cfb5e10ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年3月14日 13時
