Tell me why 03

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ほかの生徒に話を聞いた秋くんによると、横山くんはいじめを訴えたことがあったらしい。

おそらく学校側もある程度はこの事実を把握していたが、見て見ぬふりをしていたのだろう。


「いじめなんて大袈裟なもんじゃなく、仲がいいからこそのおふざけというか、遊びの範疇ですよ。」

「飛び蹴りが、遊び？」

「男の子同士でプロレス技とかよくやるでしょ？」

｢ともかく、小池という生徒から話を聞きましょう｣

校長や担任の先生たちに話を聞いたが、いじめではないとただの遊びの範疇だとなんの迷いもなく答えた。

こうやって学校側がなんの力にもなってくれないから、いじめによる自 殺があとを立たないのだとなぜ学校は気づかないんだろう？




《3つ目のヒントの時間です。凶器はこれ。》


ヒントの時間になって動画を見ると、今度のヒントは凶器のナイフだった。

そして教頭先生によるとそのナイフは小池くんのものではないかと生徒たちに騒がれているらしい。


｢それから、小池が白井に命令してやらせているのではないかと｣

『と、言いますと？』

｢最近は収まっていたんですが、入学した頃白井はいじられていたというか、命令されたらなんでもやるような｣


言いにくそうに答える先生。

白井くんは命令されれば、クラスの中で一発芸をさせられたりしていたそうだ。

これもまた、いじめではないと先生は言い張るようだ。


｢失礼しまーす｣


Sくんの朗読を聞いていると、夕子ちゃんが検査結果を持って帰ってきた。


｢あっ！｣

『夕子ちゃん、おつかれ』

｢お待たせ。ほい、DNA鑑定｣


ミコッちゃんと一緒に目を通すと、残念ながらDNAは横山くんのものと一致したようだった。

残念ではあるが、これでようやく警察がまともに動いてくれる。





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