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「住所だと、このあたり」
『ミコっちゃん、相変わらずガラケーなんだね』
「まだ使えるから」
「スマホなら現在地なんかも見れるし、メッセージのやりとりも楽ですよ」
警察からの要請で、ある事件現場へ三澄班とともに向かってる最中。
最近じゃなかなか見かけなくなったガラケーを未だに使っているミコっちゃんに六郎くんはかなり驚いている。
「マメに連絡交わす相手もいないから」
『えー?』
「何言ってんの、彼氏いるくせに。もしかして別れちゃったとか?なんて、うそうそ、ごめん」
「別れたよ」
「嘘でしょ?」
「ほんと」
『ええ、いつの間に?』
「ちょっと前にね」
割とうまくいっている印象だったけど、やっぱ男と女なんてなにがあるかわかんないよね。
「あの、Aさん」
『んー、どしたの?』
「Aさんは、彼氏とかって?」
『いないね〜。いつでも募集中だね』
「そうなんですか?Aさん、モテそうなのに」
『ふふ、頭が良すぎる女は男ウケよくないのよ』
そんな話をしているあいだに、気付けば事件現場へとついたらしい。
「目的地へつきました、スマホなしでも」
『はい、案内ご苦労さまでした〜』
見張りの警官に中へ通してもらうようにお願いしても、関係者以外は立入禁止の一点張り。
ラボの知名度もまだまだだからな〜。
「その人たち通してやって」
『あー、毛利さーん』
「毛利さんってばいるんじゃーん」
「おっ、今日はAちゃんも一緒か!」
『そうですよー。よろしくお願いしまーす』
毛利さんが来てくれてようやく中へとは入れた。
「お、新人か」
「はい、久部です」
「よかったなー、今日はきれいなご遺体で」
「きれいなって?」
「練炭自 殺だよ。しかも一家四人のな」
「練炭の無理心中?!」
六郎くんが大きな声を出してミコっちゃんを見ていた。
ああ、この子もしかしてなにか知ってるのかなー?
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Lily(プロフ) - 青龍 葵さん» 貴重な情報ありがとうございます!名前見つけることができなかったので、本当にありがたいです!時間があるときに訂正させて頂きます! (2018年3月29日 19時) (レス) id: 827c947e88 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - P26で登場した「祐くんの妹」の名前は『佐野百合奈』です!実際ドラマ内では名前を呼ばれることは無かったかと思いますが設定では「佐野百合奈」っと言う名で表記してありますので訂正お願いしますm(__)m (2018年3月28日 2時) (レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - おじょうさん» コメントありがとうございます!久部くん小説の中で1番お気に入りだなんて言って頂けてとても嬉しいです!!!嬉しくて二度見しちゃいました(笑)続編に移って頑張りますので、そちらもよろしくお願いします(^^) (2018年3月3日 23時) (レス) id: 827c947e88 (このIDを非表示/違反報告)
おじょう(プロフ) - 久部くん小説の中で一番お気にいりになりました!とても面白くて大好きです★無理しない程度に更新お待ちしてます♪ (2018年3月3日 9時) (レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 通りすがりの女ですさん» うちの久部くん可愛いって言ってもらえてうれしいです!これからも可愛いください部くん書いていきますので、よろしくお願いします! (2018年2月28日 22時) (レス) id: 827c947e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lily | 作成日時:2018年2月14日 0時