魔界【くろのわ】 (ページ46)

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【パートナー】お互いの意味ページ46

「ところでサーシャ、パートナーの味はどうなんだ？」
「はぁ？知らねぇよ。」
「俺にも味見させてくれよ。」
「兄ちゃん何言ってんだよ。」
「いや、だから…パートナーだろ？」

やっぱりこの二人、会話が噛み合ってないけど。
てか、味見って何だ？

KZ Side

兄ちゃん、マジで何言ってんだ？
味見って…いや、パートナーだし。
…ん？パートナー…

「あ～っ！！！」
「何？ビックリした…」
「兄ちゃん、そう言う事か！ｗｗｗ違うよ！そっちじゃないって！」

兄ちゃんの勘違いに、俺は大爆笑。

「ちょっと葛葉、どういう事？」
「えっ？あぁ。あのな、こっちでパートナーって簡単に言えばお気に入りの餌なんだよ。」
「どういう事？意味わかんないんだけど。」
「本来、吸血鬼の飯って血な訳よ。」
「そうだね。」
「で、コイツの血うめぇって奴がいたとするじゃん？」
「うん。」
「そしたら、そいつを飼うのさ。そんで、そいつをパートナーって言って、専属の餌になる訳。」
「えっ？僕、葛葉の餌だったの？」

「兄ちゃん、よく考えてよ。俺人間界にいるんだぜ？」
「人間界なら、餌は豊富だろう？だから、色々吟味した結果余程美味い餌にありついたんだろ？」
「ちげぇよ！ｗｗ兄ちゃんもあっちで暮らしてたじゃん。そんな血吸ったら捕まっちゃうよ。」
「そんなの、チャームで何とかなるだろ。」
「俺ら、もう意外とメジャーなんだぜ。バレた時の代償デカいし、やんねぇよ！ｗｗ」

KN Side

どうやら、お兄様は人間界と魔界のパートナーって言葉の意味の違いから勘違いしてたみたい。
だから、ここに来た時も他の吸血鬼達は驚いていたのか。
お兄様と同じ勘違いをしてるのかな。

「てか、叶の事どこで知ったんだよ？」
「ブタに聞いたんだよ。サーシャ全然帰って来なくなったから、ブタ何か知らないかって聞いたら、『お仕事も順調ですし、何よりパートナーができましたから』なんて教えてくれたんだよ。」
「アイツ、今度あったら丸焼きにして食っちまわないとな。」