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title-１１ ページ13
｢犬井刑事…なんで｣
｢お前の演技が上手だった、ってことか｣
山猫さんが呟く。
｢あぁ。ダテに刑事やってんじゃねえからなぁ。その山猫娘、素早さだけじゃなく判断力も鍛えるんだな｣
嘘…。 私、ミスった…？
｢山猫、現行犯逮捕だ…｣
犬井刑事が素早くこっちに迫る。
｢!!!!｣
｢ｯﾊ｣
山猫さんが犬井刑事の回り蹴りを交わし、近くの本を投げた。その間に私を引き寄せ抱き締める。
｢…や、山猫さ、｣
｢うるせ、黙れ｣
犬井刑事は本を片手にはたき落とし、更に近づいてくる────。
｢逃げるぞ｣
｢やっ…｣
私達は慌ただしく警察歴史館を出る。
｢山猫さん、勝村さんが！！｣
｢…勝村は、
大丈夫だ｣
｢だって普通のライ─…｣
｢そんなことより、お前を守る方が優先だ｣
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作者名：(にゃん) | 作成日時：2016年3月23日 17時
