その145 ページ2
秀一兄さんの前で降谷さんの電話に出るんじゃなかった!二人は殴り合いするほど仲が悪いのに。
赤「いや、Aとは降谷くんとして接しているのかな?」
零「なんでお前がAの近くにいるんだ⁉Aはお前が死んだと思っていたはずだ。」
赤「その様子だと、俺とAが兄妹であることは知っているようだな。」
零「そんなことはどうでもいい。なんでお前がAといるのかを聞いてるんだ!」
赤「ついさっきAに真実を伝えてな。いつまでもかわいい妹を悲しませるわけにはいかんからな。」
零「ふんっ、お前がいなくても俺がAを守ってやるさ!それより早くAに替われ!」
赤「Aに替わる前に1つ言っておきたいことがある。」
零「何だ?」
赤「Aはこちら側の人間だ。いくら安室くんでもAを引き渡すわけにはいかない。」
零「は?どういうことだ?」
赤「ボウヤから聞いたが、Aと安室くんは昔からの知り合いで、なおかつ君はAの能力を知っているんだろう?」
零「当たり前だ。」
赤「それなら、君は必ずAを公安に引き入れ、俺と関わらせないように監視するだろうと読んでな。」
零「ああそうだ。お前はAに一番会わせたくない男だったのに…」
赤「君は俺がAに近づく前に先に手を打っておいたようだが、そうはいかない。Aは俺の大事な妹だ。Aにはこちらの手伝いをしてもらう。」
零「何言ってるんだ!Aは日本警察だ!FBIには絶対渡さない!」
赤「なにも警察を辞めろなんて言っていない。それにAの気持ちもある。」
零「…ああ、確かにそうだな。それじゃあさっさとAに替わってくれ。」
秀一兄さんはスマホを返してくれた。通話中になってるからまだ降谷さんと繋がってる。
『あ…降谷さん…?』
零「A、今までの会話を聞いただろ。明日警察庁に来て、どちらにつくか教えてくれ。」
『え、どちらにって言われても…』
零「俺と赤井のどちらかだ。俺は、Aがこちらに来てくれることを信じてるからな。」
降谷さんは電話を切った。秀一兄さんと電話で話していた降谷さんの声はとても大きくて私にも聞こえていた。
赤「安室くんは何と言った?」
『明日警察庁に来て、どちらにつくか教えろって…』
赤「そうか。」
どちらにつくかというのは、降谷さんに協力するか秀一兄さんに協力するかっていうことだよね。
どっちについてもヒロの敵討ちはできるんだけど…
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年6月16日 20時