【名探偵コナン】重なる未来３ (ページ47)

今日:32 hit、昨日:100 hit、合計:193,341 hit

その141 ページ47

『疑わないと警察なんてやってられないよ。』

赤「さすがは俺の妹だな。」

『それで、お兄ちゃんはなんで変装してるの？』

赤「今FBIはとある犯罪組織を追っている。そいつらはもしかすると俺たちの父を消した奴らかもしれないんだ。」

『パパを？』

赤「そうだ。そこで俺はその組織とやらに近づいて潜入し、内部から探っていたんだ。だが、FBIの一人がミスをおかしてしまい俺の正体が奴らにバレた。」

秀一兄さんは昔と変わらず、淡々と話していった。

赤「組織を抜けた俺は、再び奴らに噛みつこうとあらゆる作戦で対抗した。だがとあるノックが…」

『ノックって、Non Official Coverのこと？』

赤「そうだ。そのノックが奴らに疑われていて、俺を殺したら疑うのをやめると言ったんだ。」

『お兄ちゃんを殺したら⁉ひどい…』

赤「奴らはそういう人間だ。そこでそのノックとボウヤと手を組んで策を練り、俺はノックに殺されたふりをして奴らを欺いたんだ。」

『ボウヤってまさかコナンくん？』

赤「その通り。ボウヤの考えた作戦は完璧で、無事に奴らから信頼を取り戻せたノックは再び組織に潜入し、俺は死んだことになっているからこうやって沖矢昴に変装して奴らを追っている。」

『どうやって組織を欺いたの？』

赤「ミステリーの定番、死体すり替えトリックだ。俺の車ごと燃やされたのは事前に死んでいた組織の奴だ。」

『でも遺体からはお兄ちゃんの指紋が検出されたって聞いたけど。』

赤「それもトリックだ。燃やされた遺体の右手に俺の指紋をつけておき、右手だけが燃え残るようにしたんだ。」

『でも、なんで私には言ってくれなかったの？お兄ちゃんが生きてるって知ってたらピアスなんて付けなかったのに。』

赤「敵を欺くにはまずは味方から。この事はFBIの仲間にも言ってなかったからな。前に組織の一人が俺の仲間に探りを入れてきたこともあったしな。」

『その組織っていうのは、どうしてお兄ちゃんを殺したかったの？』

赤「俺は組織から恐れられている。さっきも話した通り、俺は元々組織のノックだったんだが、運よく殺されずに組織を抜けられた。奴らはスパイや裏切り者は容赦なく殺すような人間だからな。」

この話、どこかで聞いたことがある。たしかあれはホテルで降谷さんから聞かされた…

ちょっと待って。降谷さんの話と今までのお兄ちゃんの話を合わせると、辻つまが合う部分が出てきた。

『まさか…ヒロを殺したのってお兄ちゃんなの…⁉』