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その97 ページ2

《降谷side》

それにしてもなんでここでAが寝てるんだ?京都に旅行中じゃなかったのか?

もしかしたら犯人を確保したことをわざわざ知らせに来たのかもしれない。東京まで夜中運転してきたから疲れてこんなに眠っているんだろう。

あの時、俺は東京に遊びに来いって言ったし、Aならやりかねない。スマホを握っているということは、家に来たことを俺に伝えようとしたが力尽きて眠ってしまったというわけか。

京都で起きた事件はニュース速報で流れていた。解決したのは高校生探偵だと報道されていたが、そこにはきっとAの協力があったんだろう。

Aの手からスマホを抜き取り机に置いた。起こさないようにAを布団に寝かせて毛布を掛けた。

零「お疲れ、頑張ったんだな。」

自分も就寝の仕度をして、さっきまでAが寝ていたあたりの床に寝転んだ。

零「おいで、ハロ。」

いつも一緒に寝ているハロを呼んだが、ハロは布団に登り、Aの横で気持ちよさそうに丸くなって寝てしまった。

零「ハロ、お前は本当にヒロの生まれ変わりなんだな。」

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《Aside》

目が覚めたら布団で寝ていた。降谷さんに連絡しようとしたらそのまま寝ちゃって、そのあとの記憶が全くない。いつ布団に移動したんだろう。

体を起こして横を見ると、降谷さんが上半身裸で床で寝ていた。私が寝てる間に帰ってきて、私を布団に寝かせてくれたんだな…

ちょっと待って!降谷さんが上半身裸⁉下半身は毛布で隠れてるけど、上半身は確実に何も着ていない。まさか私、寝ぼけて降谷さんと…!

急いで自分の衣服の有無を確認したが、ちゃんと服を着ている。昨日の服のままだから、恐れていたことは起こってなかったようだ。

『はぁ、よかった…』

零「何がよかったんだ?」

さっきまで寝ていた降谷さんがいつのまにか起きていた。やっぱり上半身は裸だ。

『降谷さん、なんで何も着てないんですか?服くらい着てくださいよ。』

零「俺はいつもこの格好で寝てるけど、何か問題あるか?」

『勘違いするじゃないですか!』

零「勘違い?何のことだ?」

『…わからないならいいです。』

零「そうか?(わからないわけないだろ。)」

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コナンくんに毛布を掛けてあげたAちゃんに毛布を掛けてあげる降谷さん、こういう構図好きです。

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作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月28日 18時

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