その57【過去編・出会い】 ページ10
《萩原side》
諸伏とAちゃんは本当に計画なしにうろうろしていた。さっきここ通ったじゃん!みたいな場所も何回も通りすぎた。ずっと手をつないで。それも恋人つなぎで!(←3回目)
松「なあ、俺たちここにいる意味あるか?」
零「ないな。」
伊「完全に二人の世界だな。」
萩「降谷はよく耐えてきたな。高校時代もあんなんだったんだろ?」
零「さっきも言ったがあそこまでくっついてなかったぞ。」
伊「お互い久しぶりに会えたんだから嬉しいんだろ。警察学校は全寮制だからな。」
零「確かに、高校の時は毎日会えてたな…」
そう言った降谷の顔は少し寂しそうな悲しそうな顔をしていた。
松「降谷、お前もしかしてAのこと…」
萩「好きなの⁉」
零「…ああ、好きだよ。友達としてじゃなく、一人の女として。」
伊「だったら辛くないのか?あんなラブラブな二人を見て。」
零「辛いけど、ヒロは親友だから。親友と好きな人が恋人なんだから祝福しないとな。」
松「Aの相手が諸伏じゃなかったら手出してたってわけか?」
零「かもな。」
伊「降谷、お前いいやつだな。」
零「お前たちも気を付けろよ。」
萩「何に?」
零「Aは恐ろしい女だ。彼女にその気がなくても、次々に男たちを虜にしていく。俺やヒロもその一人だ。ヒロもそれをわかってお前たちに会わせたくなかったんだ。そういう事だからお前たちも気を付けろ。」
降谷の言った事は正しかった。Aちゃんを一目見たとき素直にかわいいと思ったし、笑った顔や手の感触は忘れられない。
モール内を循環し続けた二人は駅まで戻り別れを惜しんでいた。
『またしばらく会えないけど、警察学校頑張ってね。』
景「Aも受験勉強頑張れよ。応援してるからな。」
『うん。ありがとう!みなさんも立派な警察官目指して頑張ってください。』
伊「ああ、ありがとな。」
諸伏とAちゃんは見つめ合って今にもキスしそうな勢い。ここでしちゃうの⁉俺たちいるんだけど!
『じゃ、またね、ヒロ!』
結局二人はキスすることなく別れ、Aちゃんは手を振りながら駅の改札に向かった。ちょっと期待したんだけどな。
松「キスするかと思ったぜ…」
景「お前たちの前でするわけないだろ。」
俺たちは二人の馴れ初め話を聞きながら警察学校に帰った。
【過去編・出会い】完
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警察学校組との出会いでした!
Aちゃんは現在高校3年生の受験生です。
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おひたし(プロフ) - 梨愛さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて私としても嬉しいです。さざ波はもう少し人が集まるまで待ちますね。 (2019年5月20日 8時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
梨愛(プロフ) - 初コメです。警察学校組も長野県警も好きなので更新楽しみにしてます。さざなみ編の話も読みたいですね。更新頑張ってください。 (2019年5月18日 17時) (レス) id: ca993b538c (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - ayuさん» いつも応援ありがとうございます!最近忙しくて更新が停滞してしまって申し訳ないです… (2019年5月17日 12時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します!更新楽しみにしてます。頑張って下さい!応援してます。 (2019年5月16日 7時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月9日 20時