その56【過去編・出会い】 ページ9
《萩原side》
萩「あれ、諸伏くん奇遇だね。こんなところで会うなんて。」
景「嘘つくな。ずっと俺を尾行してただろ。学校を出たところから気付いてたんだからな！」
バレてた！それも始めっから！
『ヒロ、どこ？』
諸伏を呼ぶ彼女の声が聞こえてきた。顔だけじゃなく声までかわいい。
『本買えたよ、えっ？』
彼女が諸伏の横から出てきた。諸伏と話している俺たちを見つけて驚く。
『降谷さん！と、愉快な仲間たち…』
零「あ、A、久しぶりだな。」
『なんでここに？』
景「ずっと俺をつけてきてたんだ。」
松「お前が彼女のこと隠すからだろ。」
萩「気になって夜しか眠れなかったんだからな。」
零「夜寝たら充分だろ。」
景「お前たちのことだからあらゆる手を使って調べるだろうし、Aも会いたがってたからもう隠すのやめるよ。」
彼女も会いたがってた⁉マジで⁉
伊「じゃあ自己紹介だな。俺は…」
『伊達航さん。そちらの天パなのが松田陣平さん。髪が長いのが萩原研二さん。ですよね？』
名前を言い当てられた俺たちはポカーンとする。なんで知ってるの？
『ヒロからみなさんの話はたくさん聞いてます。警察学校で降谷さんや新しい友達と楽しく過ごしてるって。』
萩「だから愉快な仲間たちってわけね。」
松「てか天パはやめろ。」
伊「で、お嬢ちゃんは何て言うんだ？」
『世良Aです。よろしくお願いします。』
律儀におじぎをする彼女。近くで見るともっとかわいい。
萩「こちらこそよろしくね、Aちゃん。」
Aちゃんと握手しようとすると、諸伏に遮られた。
景「Aに触るな。Aに触れていいのは俺だけだからな。」
握手禁止なの⁉諸伏どんだけ嫉妬深いんだよ。
『でもヒロ、これはただの挨拶だから。握手くらいはいいでしょ？』
景「Aが言うなら…」
諸伏はしぶしぶ握手を許可した。握ったAちゃんの手は小さくてすべすべで気持ちよかった。諸伏はこんな手をずっと握ってたなんて羨ましい。確かに触らせたくないのわかる気がする。
零「このあとの予定は？」
景「特に何もないよ。俺たち行き当たりばったりでうろうろしてるから。」
伊「久しぶりに会ったっていうのに計画なしなのか？」
『久しぶりだからこそ計画は立てないんです。頭が計画を実行することに支配されて、ヒロを感じられないから。何も考えずにただヒロと一緒にいたいんです。』
松「なんかお前ら、すげぇな…」
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おひたし(プロフ) - 梨愛さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて私としても嬉しいです。さざ波はもう少し人が集まるまで待ちますね。 (2019年5月20日 8時) (
レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
梨愛(プロフ) - 初コメです。警察学校組も長野県警も好きなので更新楽しみにしてます。さざなみ編の話も読みたいですね。更新頑張ってください。 (2019年5月18日 17時) (レス) id: ca993b538c (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - ayuさん» いつも応援ありがとうございます！最近忙しくて更新が停滞してしまって申し訳ないです… (2019年5月17日 12時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！応援してます。 (2019年5月16日 7時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おひたし | 作成日時：2019年5月9日 20時
