その88 ページ42
お土産を買って車に戻った。真純ちゃんには平次くんたちを車で追いかけるとは言ったものの、どの道を通って帰るかなんてわからない。
平次くんはまだ20歳じゃないから二人乗りで高速道路には乗れない。とすると下道を通って帰るしかない。
『とりあえず東京に先回りすればいいか。』
エンジンをかけて車を発進させる。バイクで京都から東京まで行くのに何時間かかるんだろう。それに平次くんは往復だし絶対疲れるよね。
空が暗くなってきたころ、京都を出て少したったあたりで一台のバイクを発見した。二人乗りで後ろには子どもが乗っている。
間違いない、コナンくんと平次くんだ。なんという偶然!たまたま走ってた道で二人に追い付くなんて!
二人は近くのダニーズにバイクを停め、中に入って行った。私も車を停めて少し時間を空けてからダニーズに入った。
店員には連れがいると伝え、食事をしている二人の席に近づいた。
『あれ、平次くんじゃん。ここで晩ごはん?私もご一緒していい?』
コ・平「え…!」
いきなり私が現れたことで二人とも驚いて目がまん丸になってる。せっかくのイケメンが台無しだよ。
平「な、なんであんたがここに⁉」
『帰りがけに寄ったの。それよりも、なんでコナンくんがいるの?』
コ「ボ、ボク、修学旅行に行ってる蘭姉ちゃんに会いたくなって京都まで来たんだけど、帰りのお金がなくなっちゃって…」
平「そ、それでたまたま俺と出会って、俺が東京まで送ったる言うたんや。」
『ふーんそういうことね。座っていい?』
逃げられないようにコナンくんの隣に座った。時間を空けて店に入ったのも、食事中だと逃げられないからだ。
『コナンくん一人で京都まで来たの?毛利さん心配してない?』
コ「うん、大丈夫だよ。おじさんにも言ってあるから。」
『コナンくんは勇気があるね。平次くんは事件後の事情聴取とかしなくてよかったの?』
平「ああ、また後日、府警本部に来いって言われたからな。」
コ「ねえ、A警部は車で帰るんでしょ?だったらボクを東京まで乗せて行ってくれない?」
え⁉どういうこと?コナンくんのことだから私がここに来たわけに気付いていると思ったのに、なぜ自分から罠に飛び込んでくるの?
コ「バイクで東京まで行くには時間がかかるし、平次兄ちゃんも疲れちゃうでしょ?車の方が速いし、長野とも方向が同じだしね。それに、A警部とは話したいことがあるんだよ。」
186人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おひたし(プロフ) - 梨愛さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて私としても嬉しいです。さざ波はもう少し人が集まるまで待ちますね。 (2019年5月20日 8時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
梨愛(プロフ) - 初コメです。警察学校組も長野県警も好きなので更新楽しみにしてます。さざなみ編の話も読みたいですね。更新頑張ってください。 (2019年5月18日 17時) (レス) id: ca993b538c (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - ayuさん» いつも応援ありがとうございます!最近忙しくて更新が停滞してしまって申し訳ないです… (2019年5月17日 12時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します!更新楽しみにしてます。頑張って下さい!応援してます。 (2019年5月16日 7時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月9日 20時