【名探偵コナン】重なる未来２

その77【紅の修学旅行編】 ページ31

綾小路「ああ、Aはん久しぶりですな。長野に異動しはったのに今日はどないしたん？Aはんはもう京都には来はらへんと思とったのに。」

相変わらずごりごりの京都弁で話してくるマロニーくん。肩にはシマリスちゃん乗ってるし。

『休暇もらったからちょっと京都に旅行しようと思ってね。観光ついでにマロニーくんの様子見に来たの。』

綾「そら嬉しいですなぁ。にしてもAはん、少し痩せたんとちゃいますか？長野で何かありはったん？」

『確かに痩せたけど、長野もけっこう楽しいよ。マロニーくんに負けないくらい個性的な刑事さんたくさんいるし。』

綾「Aはんも個性的ですやん。」

私が個性的⁉ごりごりの京都弁で事件現場にペット連れてくるマロニーくんに個性的って言われるって相当じゃない⁉

『それよりも毛利さんから聞いたんだけど、マロニーくんが犯人扱いされてたんだってね。なんで教えてくれなかったの？』

綾「そんなん言えるわけありまへんやん。毛利さんなんてことを…」

刑事「綾小路警部！ホテルで人が殺されたと通報がありました！」

綾「どこのホテルです？」

刑事「ホテル祇園です！」

綾「わかりました。すぐ向かいます。」

こんな時にまさかの殺人事件。それにホテル祇園って真純ちゃんたちのホテルじゃなかった？

綾「ほな、Aはんも行きますで。」

『えっなんで私も⁉』

綾「Aはんの頭脳ならすぐ解決できるやろうから。」

『休暇中って言ったのに…』

なぜか私も行くことになり、車にマロニーくん(シマリス付き)を乗せてホテル祇園に向かった。

現場の1502室に着くとやっぱり真純ちゃんがいた。新一くんは一緒じゃないのかな。新一くんがこんな事件に首をつっこなまないはずないのに。

世「あれ、A姉どうしてここに⁉」

『なんか連れてこられたんだよね、この人に。』

世「じゃあこの人が綾小路警部か。工藤くんが言ってたよ。割りと切れる警部だから心配ないって。」

綾「そらおーきに。せやけど変やなァ、工藤くんとは会うたことあらへんのに。それよりあんさんたちはどないな関係ですん？」

『姉妹だよ。』

マロニーくんが「似てまへんなぁ」とか失礼なこと言っているうちに、真純ちゃんをこそっと呼び寄せる。

『新一くんはどこ行ったの？』

─────────────────────
ごめんなさい、京都弁わからない！

その78【紅の修学旅行編】→←その76【紅の修学旅行編】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す