検索窓
今日:151 hit、昨日:79 hit、合計:216,462 hit

その49 ページ2

※暗いです!注意してください!


今日の仕事を終え、ホテルで帰り支度をしながら降谷さんが来るのを待つ。

チャイムが鳴りドアを開けた。そこにはポアロで会った安室さんではなく、私がよく知っているスーツ姿の降谷さんがいた。

『やっぱり降谷さんだったんですね。ポアロで働いてたの。』

零「メモはちゃんと見たようだな。入っていいか?」

『どうぞ。』

降谷さんは部屋に入るとすぐに盗聴器の類がないか調べだした。

零「盗聴器はなし。」

『もう1週間もこの部屋にいるんですから、あったらさすがに気付きますよ。』

零「念のためだ。特にあの少年には気をつけろ。」

『(あの少年って?コナンくんのこと?)』

降谷さんがイスに座ったので、私も正面のイスに座り降谷さんと向かい合う。

『で、話って何ですか?』

零「ポアロでAが言ったハムは正解だ。俺は警察庁警備局警備企画課に所属している。まさか言い当てられるとは思ってなかったがな。さすがAだ。」

『それを言うなら降谷さんもですよ。私が泊まってるホテルを探し当てるなんて、降谷さんが怖いです。』

零「それは警視庁にいる部下に調べさせたからだ。」

『でも、ポアロでのあのキラースマイルは本当に怖かったんですから。』

零「…そこでだ。俺は今、とある犯罪組織を追うために名前を偽りポアロで働いている。ヒロも一緒にその組織を追っていた。」

『ヒロも⁉』

零「ああ、ヒロは警察庁ではなく警視庁公安部に所属していた。」

『所属…していた?』

零「…ヒロは…4年前に…殉職した…」

『殉職…ヒロが…』

頭が真っ白になる。ヒロが殉職…萩原さんや松田さんや伊達さんだけじゃなくヒロまで…それも4年も前に亡くなっていたなんて…信じられない…

零「A、大丈夫か⁉」

『だ、大丈夫です…もっとヒロについて教えてください…』

零「いいのか⁉お前にとって辛いだけなんだぞ⁉」

『いいんです!辛いけど、好きだから。愛してるからヒロのこと全部知りたいんです!』

零「そうか、そこまでヒロを愛していたとはな。それなら全部話そう。ただし、Aが少しでも苦しいと思ったら言うんだぞ。その時はすぐに話をやめる。いいな?」

『わかりました。』

覚悟はできている。私はもう、家族や友人の死に直面してきた。恋人の死だって乗り越えられるはず。

その50→←その48



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (109 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
186人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おひたし(プロフ) - 梨愛さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて私としても嬉しいです。さざ波はもう少し人が集まるまで待ちますね。 (2019年5月20日 8時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
梨愛(プロフ) - 初コメです。警察学校組も長野県警も好きなので更新楽しみにしてます。さざなみ編の話も読みたいですね。更新頑張ってください。 (2019年5月18日 17時) (レス) id: ca993b538c (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - ayuさん» いつも応援ありがとうございます!最近忙しくて更新が停滞してしまって申し訳ないです… (2019年5月17日 12時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します!更新楽しみにしてます。頑張って下さい!応援してます。 (2019年5月16日 7時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。