その49 ページ2
※暗いです!注意してください!
今日の仕事を終え、ホテルで帰り支度をしながら降谷さんが来るのを待つ。
チャイムが鳴りドアを開けた。そこにはポアロで会った安室さんではなく、私がよく知っているスーツ姿の降谷さんがいた。
『やっぱり降谷さんだったんですね。ポアロで働いてたの。』
零「メモはちゃんと見たようだな。入っていいか?」
『どうぞ。』
降谷さんは部屋に入るとすぐに盗聴器の類がないか調べだした。
零「盗聴器はなし。」
『もう1週間もこの部屋にいるんですから、あったらさすがに気付きますよ。』
零「念のためだ。特にあの少年には気をつけろ。」
『(あの少年って?コナンくんのこと?)』
降谷さんがイスに座ったので、私も正面のイスに座り降谷さんと向かい合う。
『で、話って何ですか?』
零「ポアロでAが言ったハムは正解だ。俺は警察庁警備局警備企画課に所属している。まさか言い当てられるとは思ってなかったがな。さすがAだ。」
『それを言うなら降谷さんもですよ。私が泊まってるホテルを探し当てるなんて、降谷さんが怖いです。』
零「それは警視庁にいる部下に調べさせたからだ。」
『でも、ポアロでのあのキラースマイルは本当に怖かったんですから。』
零「…そこでだ。俺は今、とある犯罪組織を追うために名前を偽りポアロで働いている。ヒロも一緒にその組織を追っていた。」
『ヒロも⁉』
零「ああ、ヒロは警察庁ではなく警視庁公安部に所属していた。」
『所属…していた?』
零「…ヒロは…4年前に…殉職した…」
『殉職…ヒロが…』
頭が真っ白になる。ヒロが殉職…萩原さんや松田さんや伊達さんだけじゃなくヒロまで…それも4年も前に亡くなっていたなんて…信じられない…
零「A、大丈夫か⁉」
『だ、大丈夫です…もっとヒロについて教えてください…』
零「いいのか⁉お前にとって辛いだけなんだぞ⁉」
『いいんです!辛いけど、好きだから。愛してるからヒロのこと全部知りたいんです!』
零「そうか、そこまでヒロを愛していたとはな。それなら全部話そう。ただし、Aが少しでも苦しいと思ったら言うんだぞ。その時はすぐに話をやめる。いいな?」
『わかりました。』
覚悟はできている。私はもう、家族や友人の死に直面してきた。恋人の死だって乗り越えられるはず。
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おひたし(プロフ) - 梨愛さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて私としても嬉しいです。さざ波はもう少し人が集まるまで待ちますね。 (2019年5月20日 8時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
梨愛(プロフ) - 初コメです。警察学校組も長野県警も好きなので更新楽しみにしてます。さざなみ編の話も読みたいですね。更新頑張ってください。 (2019年5月18日 17時) (レス) id: ca993b538c (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - ayuさん» いつも応援ありがとうございます!最近忙しくて更新が停滞してしまって申し訳ないです… (2019年5月17日 12時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します!更新楽しみにしてます。頑張って下さい!応援してます。 (2019年5月16日 7時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月9日 20時