その6 ページ7
長野に来てから１週間がたった。幸か不幸か大きな事件が起きてないからいまだにデスクワークの毎日。
敢「コウメイ、上原、羽田、聞きこみ行くぞ。」
諸・上「はい。」
『はーい。』
ひっさびさの聞きこみ調査。諸伏警部の車で目的地に向かった。諸伏警部の車、外車でかっこいいのになんで車体の色ピンクなの？ピンク好きなの？なんか意外。
敢「よし、着いたぞ。俺と上原は向こう側、コウメイは羽田とこの辺一帯を調べてくれ。」
諸「わかりました。」
先に大和警部と上原さんが車から降りてさっさと行ってしまった。私も必要なものを持って降りようとしたらドアが勝手に開いた。のではなく諸伏警部が開けてくれた。さらには手を差しのべられた。
諸「さあ、どうぞ。」
『え、あ、ありがとうございます。』
紳士だよこの人。部下に普通こんなことする？エスコートされて喜ばない女はいないし、私も純粋に嬉しかった。でも頻繁にされると心臓がもたない。ただでさえあの人に似てるというのに。
諸「聞きこみの経験は？」
『もちろんありますよ、シマリスと一緒に。』
諸「(シマリス？)長野には慣れましたか？」
『はい、皆さんしつこいくらいお優しいので今のところ問題はありません。』
諸「それは良かったです。ところで、Aさんが京都から長野に異動した理由をお聞きしてもよろしいですか？」
『申し訳ありませんがその事に関してはいくら諸伏警部にもお話しすることは出来ません。私がやらかしてしまったことは、人生最大の汚点であるので私の口からは話せません。』
諸「そうでしたか。答えにくいことを聞いてしまって申し訳ないです。」
『いえ、そんな謝らなくて大丈夫ですよ。京都府警に問い合わせでもしたらわかるようなことなので。』
私が京都でやらかした事件は、黒歴史なんて軽いものじゃない。諸伏警部がしつこく詮索してくるような人じゃなくてよかった。やっぱりこの人紳士だ。ていうかさっきさらっとAさんて呼んだな。
聞きこみを終えて車を停めてある場所に戻り、しばらくすると大和警部と上原さんが帰ってきた。
敢「おう、そっちも終わったか。収穫はどうだ？」
諸「まあまあですよ。」
敢「んじゃ帰るか。」
上「待ってよ！川中島の合戦跡に行きましょうよ！ここから近いし、敢ちゃん行ったことないんでしょ？」
敢「ま、時間もあるし行ってみるか。」
上原さんの願望で寄り道していくことになった。私も行ったことないから楽しみ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 271人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rai - イベント参加ありがとうございますとても嬉しいですこの作品も読みました大好きで！これからの作品頑張って下さい！ (2020年8月26日 17時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
小恋 - 番外編 職務怠慢の所、羽田さんは太閤名人だと思います (2020年6月1日 2時) (レス) id: 5d360a6c28 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - 楽しみにしてます！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - ayuさん» ありがとうございます！降谷さんはもう少ししたら出てきます。ヒロインが東京にいるうちには再会します！その前にお兄さんと再会ですね(^-^) (2019年5月3日 21時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します！この作品が楽しみで毎日楽しみにしてます！降谷さんとはどの話で再会するんですか？更新応援してます！ (2019年5月3日 13時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おひたし | 作成日時：2019年4月18日 19時
