その14【県警の黒い闇編】 ページ15
『つくる…そうか！証拠がないならつくればいいんだ！ちょっと荒業だけど大和警部を使って犯人をおびき出したら現行犯で確保できるんじゃ…』
今、大和警部と連絡できるのは諸伏警部だけ！諸伏警部に相談してみよう。
『あの、諸伏警部、少し相談が。ここじゃちょっと話しづらいので…』
諸「わかりました。あちらに移動しましょう。」
諸伏警部に連れられて人気のないところに来た。なにもこんなに薄暗いところじゃなくてもいいのに。
諸「それで、相談とは何でしょう？」
『実は、少し前から被疑者の目星はついていたんですが、証拠が見つからなくて。だから大和警部をおとりにしようと思いまして。諸伏警部はスマホを通話中にして、ずっと大和警部と連絡してるんですよね。大和警部は今どこにいるんですか？』
諸「やはりAさんも犯人がわかっていましたか。その問題なら心配ありません。敢助君はすでに、妻女山にいる犯人の元へ向かっています。」
『向かってるって、まさか三枝警部と一緒に諸伏警部のくっ…』
突然目の前が真っ暗になった。正確に言うと目の前に諸伏警部のネクタイが広がっている。何が起こっているのかわからない。わかるのは諸伏警部と壁に挟まれてることだけ。
え、何これ、いわゆる肘ドンてやつ⁉だいぶ近いんだけど。近すぎて諸伏警部の息使いが聞こえるし体温まで伝わってくる。心臓がうるさいくらいに波打つ。
諸「静かに…」
諸伏警部にそう言われて息を殺していると、誰かの足音が聞こえた。もしかして私を隠してる？足音が遠ざかるとさっきまで感じていた温もりも去っていった。諸伏警部が私から離れたみたいだ。なんだかちょっと寂しい。
諸「突然すみません。上原さんがこちらに近づいてくるのが見えたもので。上原さんに聞かれてはいけない内容でしたのでね。Aさんの言った通り敢助君は今、私の車に乗って自らおとりになり妻女山に向かっています。我々も機動隊を連れて妻女山に行きましょう。」
そう言うと諸伏警部は行ってしまった。私はさっきの出来事で頭がいっぱいで、その場を動くことができなかった。久しぶりに感じた人の体温、それも恐らくあの人のお兄さんの。
重ねちゃダメだってわかってるけど、どうしてもあの人に重ねてしまう。好きになりそう、諸伏警部のこと。
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Rai - イベント参加ありがとうございますとても嬉しいですこの作品も読みました大好きで！これからの作品頑張って下さい！ (2020年8月26日 17時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
小恋 - 番外編 職務怠慢の所、羽田さんは太閤名人だと思います (2020年6月1日 2時) (レス) id: 5d360a6c28 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - 楽しみにしてます！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - ayuさん» ありがとうございます！降谷さんはもう少ししたら出てきます。ヒロインが東京にいるうちには再会します！その前にお兄さんと再会ですね(^-^) (2019年5月3日 21時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します！この作品が楽しみで毎日楽しみにしてます！降谷さんとはどの話で再会するんですか？更新応援してます！ (2019年5月3日 13時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おひたし | 作成日時：2019年4月18日 19時
