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「コンビニでも寄って行こっか」
『そうですね！ちょうど飲み物切らしてて』
「よかった俺もなんだよね」
そんな会話をしながらちらっと横目で目黒さんの運転姿を見る。
やっぱりかっこいい。
初めは見た目がタイプだっただけで、でもどんどん話せば話すほど気になる存在になっていく。
『彼女さんとどうですか？』
「あー、相変わらずだよ。てか、その敬語もうやめようよって何回も言ってんのに」
『つい…』
「次使ったら罰ゲームね」
『わ、わかった！』
「なんにしよっかな、罰ゲーム」
そんなこんなで営業先の企業に到着。
「お世話になっております」
『本日もよろしくお願いいたします』
「ああ、目黒くんと櫻井さん。どうぞ！」
相手先は気のいいおじさんって感じの東堂さん。
なんて失礼だけど、ほんとにそんな感じ。
「今日も美男美女だねー」
「またまた」
「ふたりは付き合ってないの？ってこれセクハラ？」
なんて言いながら東堂さんは笑ってる。
「こんな美人と付き合えたらいいんですけどね」
『えっ…！』
「いいねえ、初々しくて」
社交辞令と分かっててもドキドキする。
今日も目黒さんは大優勝。
「それでは、本日はありがとうございました。また改めて返答頂きに参りますのでご検討ください」
「前向きに検討させてもらうよ」
『またよろしくお願いします！』
「また二人で来てよ、今度は一杯行こうね」
「是非、よろしくお願いします」
「失礼します」
『失礼します』
二人で頭を下げて車に戻る。
「好感触」
『だね！』
「Aちゃんと来るといい結果出がち」
『そんなことないよ、目黒さんのプレゼンすごく良かった』
「はは、ありがとう」
にっこり笑う目黒さんに見とれる。
あー。素敵すぎる。
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作者名：momo | 作成日時：2022年7月5日 11時
