雪男たちとの社内恋愛 (ページ8)

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そして左隣に渡辺さん。

右隣に目黒さん。

しばらく入社書類やらなんやらを見漁っていると、渡辺さんから声をかけられた。

「なあ」

『はい！』

「朝、怪我とかしてない？」

『え…怪我、ですか？』

今日朝起きてからを振り返る。

所々パニックで記憶が無いけど…あれ、もしかして。

『もしかして…朝ぶつかったのって…渡辺さんですか？』

「は？忘れてたの？」

『急ぎすぎてパニックだったもので…』

「俺の顔忘れるなんて大したもんだな」

『ええ…』

「何引いてんだよ」

『いえ…』

渡辺さんってなんか、可愛い…？ツンデレ…？

「なになに、俺とも仲良く話そうよ」

目黒さんが少し寄ってくる。

う…顔が好きすぎる…

「ん？」

にっこり笑ってこちらを見てる目黒さん。

…どタイプだ。

近付かれると死んじゃう。

「めめ、それくらいにしておかないと！照れちゃってるから！」

「はーい」

深澤さんが助けてくれて、ふう、と一息つくとそれを見て目黒さんが笑っていた。

からかわれているらしい。