屋上の出会い ページ1
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『はぁ…』
大きなため息をついて、景色を見渡す。
制服のスカートがひらりと舞い上がりそうになるのを抑える気力はない。
ここから足を一歩踏み出せば、目を開いた時には来世にいるのかな。
昼休みの校庭には何も悩みなんてないかのように笑う学生達。
…羨ましい。
もう、いいよね。
足を踏み出そうとした時。
「っ、何してんだよ！！！！！」
聞こえてきた声の主は、私の腕を掴んで引っ張り倒れ込んだ。
『…ったい、』
全身をコンクリートにぶつけて倒れ込んだだけで痛いなんて、飛び降りてたらもっと痛かったのかな、なんて考えてみる。
いや、痛いで済まないか。
顔を上げると、助けてくれたであろう声の主。
厳つい顔した男子がこちらを睨んでる。
「お前なにしてんの？」
『…あなたに関係ない』
「ふざけんなよ…」
ぐっと引っ張られてまた体勢を崩すと、ふわっと甘い香りがして抱き締められていた。
「死ぬな、A。俺が聞いてやるから、俺が守ってやるから、だから…死ぬなよ。」
初めて喋ったはずなのに、なんで名前を知ってるのかとか。
なんでここまでしてくれるのかとか。
色んなこと吹っ飛ばして、久しぶりに感じた人間の温もりに、涙が出て止まらなかった。
熱くて、優しくて、そんな感情が心に染みてしまって。
私は、死ぬのをやめた。
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momo(プロフ) - うな！さん» そう言っていただけると執筆意欲が湧きます🫶ありがとうございます！！！ (6月6日 21時) (
レス) id: b42494bf86 (このIDを非表示/違反報告)
うな！ - マジで最高すぎます！！！！続きが楽しみすぎる…！ (6月6日 18時) (レス) @page18 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - さーちゃんさん» ありがとうございます(><)探り探りではありますが、もっとキュンキュンして貰えるように頑張ります🥰 (6月6日 12時) (レス) id: b42494bf86 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - キュンキュンします😍更新楽しみです😊 (6月6日 11時) (レス) id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momo | 作成日時：2023年6月5日 2時
