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翌日の事。


「……まだか」


ヴィクターは自分の工房の扉の前で、ただひたすらに待っていた。
勿論それは、昨日約束した自動人形(オートマタ)の到着を待っているのである。


「おはようございますモルガン博士!昨日大学に取り残されていた機械式代筆機の事ですが……」


決して、このように大学のくだらない連中を待っている訳ではない。
ヴィクターは彼らに淹れたて熱々ミルクティーをぶちまけてやった。


「帰れ」


「……いやです」


「帰れ!」


手近なタンスに詰まっていた、「ぴかぴかしているだけの、大して役に立たない丸い金属」を大学の研究員に向かって投げつけ、漸く追い払う事に成功した。


「……なんだよ、いつもいつも自分の邪魔ばかり……」


「相変わらず、君は面白い事をやっているね!」


ふっと横から聞こえた、妙に明るく響く声。
彼女こそが、ヴィクターの待ちわびていた人物だった。


「漸く来てくれたか!自動人形(オートマタ)の持ち主の……エム・コットン?」


「エル・シフォンだよ。それはそうと、随分と汚れているようだけれど」


「……どこが?」


「……うん、まあいいや。とりあえず、僕の馬車に乗ってよ。君がご所望のモノは、現物を見てからきちんと契約書にサインして、それから持って帰って欲しいからね」


「判った。お前の家に行けと言う事だな、エヌ・スフレ」


「……それ、わざと?」


「よく言われる」

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鯱丸(プロフ) - うちのブランを登場させていただきありがとうございます!小説の内容もとても面白かったので、更新頑張ってくださいね。 (2018年2月25日 21時) (レス) id: 933808dc1c (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» お話のタイトルが表示されないだけで、お話自体はちゃんと書いてありますよ!占いツクール初心者さんには使いづらかったりわかりにくいシステムもあるかとは思いますが、これから頑張って色々な事を覚えて、素敵な占ツクライフを楽しんでくださいね! (2018年1月9日 21時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - (続き) 2話、3話があると思われる欄の脇には更新日時が表記されてるのにお話がないので。 (こちらの問題や勘違いだったらすみません。) ご不快になられたならすみません。 (2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - いえ…そういう深い意味合いがあるとかでなく、ただほんとに『1話手段の…』の下の段、2話、3話があると思うとこにお話(の選択?)が表示されていないので質問させて頂きました。 (2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» 小説の書き方には詳しい方ですかね?もし良い表現方法があれば、ぜひ教えてください! (2018年1月9日 16時) (レス) id: a477fda0e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キューブ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月3日 22時

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