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「……本当に、何処に居るんだあいつは……」
白衣の男がぶつぶつ文句を言っている間にも、刻一刻と時間は過ぎていく。
じっとヴィクターの帰りを待つ二人の許へ、ふらりと、何かを担いだ男性が現れた。
「あなたはー……ハザマさん？何かご用ですか〜？」
「……ああ。お前ら、ちょいと聞きたいことがあるんだが……」
「何だ？私は乞食に恵んでやれる物は無いし、押し売りに来られても金は無い」
「いや、そういう話じゃない。俺はただ……」
ハザマはそう言うと、担いでいた荷物を下ろした。
それはただの荷物ではない――まだ生きている人間だ。
「こいつについて聞きたいだけだ。コトが路地裏で倒れてるのを見つけてな……初め、死体かと思ったが、まだ息はしてる。そのまま本物の死体になられちゃ面倒だったんで、こうして聞いて回って……」
「ヴィクター！？」
「ヴィクターさん！？」
ブランと白衣の男は、倒れて動かない人間を見、口を揃えて叫んでいた。
「お、おい！ヴィクター！返事をしろ！……はぁ……すみません、ヴィクターをわざわざ回収してきてくださって……さっさと起きろ！学会に遅れるだろうが！」
白衣の男は、倒れたまま動かないヴィクターを蹴り飛ばす。
「おいおい……大丈夫か？」
「大丈夫です。ヴィクターは欲求に忠実すぎることを除けば悪い奴ではないですから」
本当に放って置いて良いのだろうかと思いつつ、ハザマはその場を去った。
それからしばらくして、白衣の男に蹴られ叩かれたヴィクターがようやく目を覚ました。
「……あぇ……おはよう、チャペック。今日は何の用だ？」
チャペックと呼ばれた男の顔から血の気が引いた。
「……今、私のことをチャペックと……？うわあああああ！どうしようどうしよう叩きすぎたかもしれないいいい！ヴィクターが人の名前をちゃんと呼ぶなんて！発明の才を失っていたらどうしよう！」
「……ヴィクターさん、この人の名前を、フルネームで教えてくれるー？」
「いいぞ。この男はチャペック・チャップリンに決まっている」
「……あ、よかった……いつもの君だ……私の名前は『チャールズ・チャペック』だよ……」
チャペックは、安堵したような、複雑な表情になっていた。
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鯱丸(プロフ) - うちのブランを登場させていただきありがとうございます！小説の内容もとても面白かったので、更新頑張ってくださいね。 (2018年2月25日 21時) (
レス) id: 933808dc1c (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» お話のタイトルが表示されないだけで、お話自体はちゃんと書いてありますよ！占いツクール初心者さんには使いづらかったりわかりにくいシステムもあるかとは思いますが、これから頑張って色々な事を覚えて、素敵な占ツクライフを楽しんでくださいね！ (2018年1月9日 21時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - (続き)
２話､３話があると思われる欄の脇には更新日時が表記されてるのにお話がないので。
(こちらの問題や勘違いだったらすみません。)
ご不快になられたならすみません。 (2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - いえ…そういう深い意味合いがあるとかでなく、ただほんとに『１話手段の…』の下の段、２話､３話があると思うとこにお話(の選択？)が表示されていないので質問させて頂きました。
(2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» 小説の書き方には詳しい方ですかね？もし良い表現方法があれば、ぜひ教えてください！ (2018年1月9日 16時) (レス) id: a477fda0e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キューブ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月3日 22時
