菅原さんと瀬見さんが入れ替わっちゃた話【HQ!!】 (ページ10)

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9 瀬見side ページ10

あっ、そーだ、こいつ北川第一の影山だ!!そうだそうだ、なんたらの王様とかって呼ばれてたな～

名前が分かる人が1人でき、少々安心した俺。

｢なあ影山。俺今からめっちゃ変なこと言うけどいい？｣

｢？はい。｣

まあ、無理ですなんて答える人もいねえか。白

｢……俺ってさ、いつもどんな奴だった？｣

影山の隣のオレンジ髪は、えっっという目で俺を見ているが俺は気にしない。

この状況で気にしたら負けだ。

｢……いや、菅原さんじゃないからわかんねえっす。｣

いや、お前の目の前にいる菅原さんも分かんないから聞いてんだけどね!?

普通いるか？急に『俺って誰だっけ』って聞く高校生。そんな高校生少数派だってこと俺だって分かってるよもちろん!!

俺だってこんな質問したくねーよ。恥ずかしいし。

でも、なぜか入れ替わっちゃったからしゃーねーんだけどな!?

｢でも…俺から見たら、菅原さんはめっちゃいい先輩っす。セッターとして大切なこと、菅原さんが全部教えてくれたんで。｣

新事実発覚。菅原さんはセッターだった。

｢だから…、俺感謝してます。菅原さんは自分にないものを俺が持ってるって言ってたじゃないすか。

でも、菅原さんだって…、俺にないもの持ってます。だから…ほんとアザす。｣

結論。

菅原さんめっちゃいい先輩!!!!!!

とにかくめっちゃいい先輩!!(二回目)

あ、ちょっと待てよ。今俺、かなり感謝されてたよな。

だから、なんか返さねーと。

けど今の俺じゃあ、菅原さんのイメージマジでぶち壊しだぞ!?

やーしかし、影山もマジで言ってくれたんだから。影山には悪いけど、何とか演じて返そう…。

｢いや～俺そんな風に思われてたのか～。照れるなあ…。
でも、俺だって感謝してんだぞ？影山のおかげで俺ももっと頑張ろうって思えるんだからな？

んまー、こちらこそありがとうございます。

何かごめんな？急に変なこと聞いちゃってさ。｣

｢!!あ、アザす!!｣

影山少し笑ってる。そんなに嬉しかったのか。でも、多分菅原さんなら、俺がさっき言ったこと思ってんじゃねーかな。

オレンジ髪が｢いーな影山!!｣とかいいながら跳ねてる。

すると他の部員もぞろぞろやってきた。

｢よし。まあ、何とか頑張るか!!｣

影山とのやりとりで少しいいムードが漂い、やる気を出している瀬見英太。

しかし、菅原孝支の方は全く別の展開が繰り広げられていた。