菅原さんと瀬見さんが入れ替わっちゃた話【HQ!!】 (ページ36)

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35　澤村side ページ36

『もしもし大地?俺だよ!!スガ!スガだよ?』

………しばらく俺は立ち止まった。

「どーした大地?」という旭達の声を無視して。

「ごめん、ちょっと先行ってて。」

旭達にそう言うと、俺はまたスマホに耳を傾けた。

「………スガ?」

『そうだよ!菅原孝支ですっ!!!まだ信じてないの?』

声は違った。

でも、話し方といい、話す内容といい、それは間違いなくスガのものだった。

「ほんとにスガだなぁ。お前、今白鳥沢にいるの?」

『ううん。今は瀬見くんの家。さっきまでは白鳥沢にいたけど。』

「そうか。どうだった?白鳥沢。」

『そら、ヤバイよ色々。特にウシワカ。迫力に圧倒されたよ。』

俺は声なんか気にせず、いつの間にか普通にスガと会話していた。

「そんなすごかった?でも俺らはその白鳥沢を超えなきゃいけねーもんな～。」

『そーだな。だから今のうちに白鳥沢よーく偵察しとくべ!!』

「ハハッ。よろしくな～。そうそう、こっちも瀬見くんすごかったぞ!!!
さすが白鳥沢セッターって感じだった。」

『マジ?さすがだな瀬見くん!!!顔もカッコいいし、バレー上手いとか、絶対モテるじゃん!!!』

「でも、レギュラーじゃないなんてな……。」

『そうだよな。不思議でしかねーけど。』

「あぁ……。」

『ま、多分今日寝たら元に戻ると思うし、明日また色々話すべ!!

ちょっと宿題するから、一旦電話切るなー。』

「おー。じゃ、また明日な!!!」

……そうだよな。

明日になれば、元に戻るよなぁ………。

Maybe、probably、

多分だけど。