30 菅原side ページ31
キツイ練習が終わり、今は帰り道。
ウシワカと2人で夜道を歩いていた。
………めっちゃきまず〜!!!!!
ユースと一緒に帰るとか気まずいわ〜。
何話そ。いつも瀬見くん、ウシワカと何話してんだろ…。
「瀬見。」
「はっ、はい!!!」
うわビクッた〜。
急に名前呼ばないでよウシワカジャパン〜。
「今日の俺、どうだった?」
…………は?
………………は?!
「えっどーした急に。」
「いや、毎日聞いているじゃないか。」
えっ、毎日聞いてんの?『今日の俺、どうだった?』って。
「まあいつも通りだけど。」
「いつも通りとはつまりどういうことだ?詳しく教えてくれ。」
ウシワカくん。今俺の中のウシワカのキャラ崩壊が著しい速度で進んでいるんだけど。
「え。まぁ、いつも通りいい声してたね。」
それしか思い浮かばねーよ。
今日は自分のことで精一杯だったし。
「いや、そんなのどーでもいい。」
いいんかい!!どーでもいいんかい!!!
じゃあ、何言えばいいの?
ウシワカ。今日もスタイルカッコ良かったぞ。とか?
大人の色気が出てたぞ。とか?
「バレーの話だ。」
……そっちかよ。
1人で色々考えていた自分が急に恥ずかしくなった。
でも、俺、ジャパンにアドバイスとかできないし。
どういうこと言えばいいんだろう。
「まー、もっと楽しそうにすればいーんじゃね?わ…若利なんか笑わないし。」
天下の大エース呼び捨てしちゃったけどいいのかな?!
「笑う必要あるのか。」
笑う必要?知らねー!!
テキトーに言っとくか。
「あぁ。笑うとな、イラッてした時でも自然と落ち着いてくるんだ。不思議だろ?」
この発言が白鳥沢の大エースをおかしくすることを俺は知る由もないのであった。
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アヤ - めっっっっちゃ面白かったです!続き期待してます! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 1dbd6d09c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイカ | 作成日時:2017年3月25日 0時