菅原さんと瀬見さんが入れ替わっちゃた話【HQ!!】 (ページ21)

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20　大平side ページ21

英太に好きな人がいるという噂はすぐにバレー部に広まった。

あいつはなかなかのイケメンだ。こんなにすぐバレー部に広まるなら、明日には学校じゅうに知れ渡るぞ……!!

まぁ、スガのあの嘘がなかったら、多分賢二郎に質問攻めにされて、正体暴かれてたかもなしれないから、なんとも言えないが。

でも今は違う意味の質問攻めだ!!!(主に覚と賢二郎)

「意外だネ英太クンが恋愛するなんてー。」

意外っていうかまず恋愛してないしね。

「マジかよ。瀬見さんに好きな人いるとか。あんま信じれねーし、信じたくねーし。」

太一。信じなくていいし、信じるな。

「で誰なんだ。瀬見の好きな人は。」

若利もそんな興味あるのか………?!

「いくらウシワカでもそれはいえねーよ!!」

スガ、英太はウシワカとか言わないよ。

そんな会話も部活が始まれば自然となくなる。

そういえば、スガは白鳥沢の練習初めてだな。

バレないように色々教えなければ。

白鳥沢独特のアップを教えるのには少々手こずったが、あまり不審には思われずアップは終了。

まだ鷲匠先生は来ていない。

今日はあまり来てほしくないなぁ……。

「はーい、水分摂ったら、一軍はスパイク練、二軍三軍はレシーブ練なーーー!!!」

副主将、添川の声で一斉に皆動き出す。

よし、いつもの部活だ。

「スパイク練って普通の??」

スガが小声で聞いてきた。

「あぁ。セッターがトス上げてスパイカーが打つだけのやつな。英太はセッターなんだが……、スガ、トス上げれるか?」

「おお!俺一応セッターなんで。」

よかったーーー。スパイカーはまだしも、リベロとか言われたらどうしようと思ったーーー。

スガ(英太)と賢二郎の2コースで、いつもと違うスパイク練が始まった。