菅原さんと瀬見さんが入れ替わっちゃた話【HQ!!】 (ページ17)

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少ししてから、俺と澤村さんはレシーブ練に加わった。

練習ついでに、烏野のレベルを見ておくことにした。

烏野は、変な速攻をするとしか聞いてないからな。

「スガさんナイスレシーブです!!」

「おお、ありがと。」

全体的に見たら、中の上って感じか。

さっきの西谷くんと澤村さんは他の人よりレシーブが上手い。

澤村さんは主将だから、西谷くんはたぶんリベロだろう。

「なんかスガ、いつもより調子いいな。」

「そうか?えーと……、あ、旭もいいレシーブじゃん!!」

「確かに、スガさん今日めっちゃレシーブすげぇッス!!!」

「そうかなー。レシーブちょっと練習したけどな!!」

この坊主の人はなんていう名前だろう。後で澤村さんに聞こう。

あ、あいつもレシーブ上手い。…影山か。

「おいっ!!!一球一球無駄にすんな!!!常に全力で取り組め!!!」

この金髪の人はコーチか。結構厳しそうだけど、こっちの鷲匠鍛冶先生よりは厳しくねーな。

その時、マネージャーの人がホイッスルを鳴らした。

つーかマネージャーいるのか!!!羨ましい…………!!!!

「お疲れ瀬見くん。どうでした烏野は?やっぱり白鳥沢と比べたらまだまだですかねー??」

澤村さんが汗を拭きながら近づいてきた。

「えっ、そんなことないですよっ!!!俺、レシーブしか見てませんけど、西谷くんとか、澤村さんとかうまかったですよ！！」

「おお……、白鳥沢のセッターさんに言われるとやっぱり嬉しいな……!!」

ちょっと、心にくるものがあった。あまりいい意味ではなく。

「……。そんなことないです。白鳥沢のセッターとか言われても、レギュラーでもないんで……。」

昨日のことが頭をよぎった。
鷲匠先生から言われたあの言葉。

「……何かすいません。」

「いや、そんなの大丈夫です！……あの、菅原さんって影山抑えてレギュラーなんですか?」

今度は澤村さんが顔を曇らせた。

「スガはレギュラーじゃないよ。影山がレギュラーだ。」

そうなんだ。菅原さんも、俺と同じで後輩にレギュラー獲られたのか。

「でも、スガだって影山に負けてないんだぞ?あいつは、レギュラーじゃなくても、試合に出ることを決して諦めたりなんかしない。チームの信頼は、影山よりスガの方が上だしな。」

意外なところに俺と菅原さんの共通点を見つけた。