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次の日、松田さんが超能力で鉄雄と言ってもイマイチピンと来てなかったのでAKIRAについて調べたが、AKIRAは存在していた。松田さん、AKIRAとか見て育ってそうなのに全く知らないだなんて……日本のSFアニメ映画といえばこれしかないだろう……。
そんな事はさておき、今日も仕事場には足を運ぶ事は無い。バウンティハンターの曲は全て作り終えているので問題は無いのだが、そろそろ仕事を完全復帰にしないと……松田さんに迷惑がかかりすぎる。
仕事は今のところ4日に1回、あの事件からは3週間程経っただろう。早く元の生活に戻りたい……と思っていた時、松田さんから連絡が入った。
「今日伊達を連れていく、料理1人分多めに。……伊達、さん」
あの4人のうちの1人、前に聞いたが、松田さんと同じ所に就いてる人で、警察学校時代は班長だったとか。緑川さんが結婚してるとも言ってた。
松田さんはもう私の事を言ったのだろうか、まあ秘密の事でもないので言ってもらって構わない、伊達さんだって当事者ではある。取り敢えず今考えないとならないのは、伊達さんがどんな食べ物が好きなのかだ。
「ただいま」
「お邪魔します」
「おかえりなさい、どうぞあがってください。お待ちしてました」
「本当に星川Aと同居してるんだな」
「そこから疑ってたのかよ」
「松田がいつも世話になってるな、伊達航だ。よろしくな星川さん」
「よろしくお願いします」
「俺が世話してる側」
私は伊達さんをリビングの方に案内する。手を洗ってもらってから、上座に座ってもらい、食事をしながら話し合う事に。
松田さんはオフモードになったので、部屋着に着替え、いつもの席に座る……てことは無く、私の隣に座る。伊達さんの隣でも良いと思ったが、確かにここは松田さんの家なのでこっち側で当然だ。
「私の事はどのくらい聞きました?」
「俺達の命の恩人ってところまでは理解出来てるぜ」
「私が世界線No.361からこの世界線に来た事は?」
「そこが理解出来ん、本当にここは……二次元の世界なのか?俺達が生き延びたから君は死んだ。そしてこっちの世界線に来た。だがここの世界線は二次元だった……頭がこんがらがる」
「私達の世界線では、あなた達は漫画やアニメだったんです。生憎私はその作品は主人公くらいしか知らなかったんですけど……」
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sou(プロフ) - すごくすごく続きが気になる素敵な作品でした!!多分今後続きないのが残念で仕方ないです!!ここまで更新ありがとうございました! (2022年5月23日 21時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - みいらさん» コメントありがとうございます!とてもゆっくりではありますが、空いた時間に投稿出来るよう頑張ります!今後もよろしくお願い致します! (2021年6月6日 10時) (レス) id: 7b8ac9f247 (このIDを非表示/違反報告)
みいら(プロフ) - とっっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2021年5月27日 13時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - 白露さん» コメントありがとうございます!更新ペースが以前よりも遅くなってしまい申し訳ないです…。隙間時間を見計らって更新していこうと思います!今後もよろしくお願い致します! (2020年8月12日 18時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。読んでいて楽しくてするする読めました。作者様も大変かと思いますが応援しています (2020年8月11日 23時) (レス) id: 1f971a81e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御子柴 | 作成日時:2020年6月29日 18時