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「キャー!星川Aさん!?」
「すげぇ!星川Aだ!」
「ああ、どうも」
「あのあの!すっごいファンです!青子も快斗も毎日聴いてて!特に快斗はリア」
「おい!!!」
「……えっと、ありがとうございます」
「本物美人すぎる……!」
「ちょっと快斗!なんで先に握手してんのよ!」
午後は休みだったので、散歩をしようと思いいつもの米花町ルートはやめて違う町を歩いていた。河川敷の方にに行ってしまったなぁと思っていたら、なんと高校生にバレてしまった。
青子ちゃんと快斗君と言うらしい、青子ちゃんは何だか蘭ちゃんと面影が……と思ったが、あんまり性格は似ていないようだ。
「君達はカップルですか?」
「「幼馴染みです!!」」
「うんうん、仲の良い事だ。そんなカップルにはサインをあげますよ」
「だからカップルじゃないですって!だけどサインは欲しいですください!」
「正直ですね、何か書くものは?」
「俺持ってるぜ」
快斗君はそう言うと一瞬で青ペンを出してきた、凄い生マジック初めて見た……。
私は驚きながらも快斗君にお礼を言って、2人が出てきた所持品にサインを書いていった。なんと言うか、マジックと言えば怪盗キッドというイメージだったから、何だか彼が怪盗キッドのように見えて……。そう言えば怪盗キッドに似ているな快斗君。
「な、生サイン……!」
「俺死ねる……」
「青子も……!!」
「そんな大袈裟な」
「あ……あの!!!俺生歌聴きたいです!!!」
「快斗ナイス!!」
「アカペラでいいなら全然歌いますよ」
私達以外いないこの場所では、2人の歓声がとても響き、今か今かとワクワクした顔を向けてきた。
私は指を鳴らしてリズムを取り、久しぶりにあの夜明けの最前線な曲を歌う。2人も手拍子をしてくれて、とてもノリノリになる。約4分間、楽しみながら最後まで歌いきると、2人の大きな拍手で思わず笑顔に。
「これが歌唱力……!!最前線辿り着いた……!!」
「凄かったです!!」
「いえいえ、2人共楽しんで聴いてくれてありがとうございます」
「今日の事一生忘れません!!」
「これからも応援しています、頑張ってください!」
「君達も学業頑張ってね、バウンティハンター、見てほしいな」
勿論!と2人は声を揃えて言った。2人は私の姿が消えるまで手を振り続けてくれて、健気だなぁと思いながら家へと帰っていった。
やっぱり、こうやってファンの人と触れ合うのは楽しいな、と改めて感じた。路上ライブ時代が懐かしいよ。
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sou(プロフ) - すごくすごく続きが気になる素敵な作品でした!!多分今後続きないのが残念で仕方ないです!!ここまで更新ありがとうございました! (2022年5月23日 21時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - みいらさん» コメントありがとうございます!とてもゆっくりではありますが、空いた時間に投稿出来るよう頑張ります!今後もよろしくお願い致します! (2021年6月6日 10時) (レス) id: 7b8ac9f247 (このIDを非表示/違反報告)
みいら(プロフ) - とっっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2021年5月27日 13時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - 白露さん» コメントありがとうございます!更新ペースが以前よりも遅くなってしまい申し訳ないです…。隙間時間を見計らって更新していこうと思います!今後もよろしくお願い致します! (2020年8月12日 18時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。読んでいて楽しくてするする読めました。作者様も大変かと思いますが応援しています (2020年8月11日 23時) (レス) id: 1f971a81e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御子柴 | 作成日時:2020年6月29日 18時