異世界人と慈愛の心【名探偵コナン】

120 ページ20

「それでなんだ？急に飲もうなんて言ってきて。ナタリーは許してくれたが……」

「伊達……星川が可愛すぎて辛い」

「松田が星川さんに惚れてるのは分かっていたが……お前にとっちゃ今に始まった事じゃないだろ」

「違うんだわ、彼奴殺し文句Lv999の言葉を易々と言ってくるんだ」

「音楽家なんてそんなもんだ、人より少し感性が鋭いから心にくるものがあるんだよ」



休みの日、星川には伊達と飲むと伝えて2人で居酒屋にいる。伊達を選んだ理由は勿論結婚しているからである。

星川を見て皆が感じる印象、美人、織姫、歌唱力バケモノ、美人、容姿端麗、儚げ、微笑み、歌唱力バケモノ、美人。だが俺は可愛くも感じる、星川は本当に何を考えているか分からないが、意外と喜怒哀楽をハッキリさせてくれる。ニヤリと笑う星川は可愛い、いつも正直で俺にくれる言葉は時に爆弾レベルの褒め言葉になる。



「もう彼奴可愛い……知ってるか、星川俺とハモってる時滅茶苦茶幸せそうな顔すんだよ。俺がハモるのなんか車の時だけだから止まった時の横顔しか見れてねぇんだけど、ハモれるのが嬉しいんだろうな、もう愛おしい」

「……こんな事言うのはあれだが、萩原に末期だと言われてないか？」

「萩には言ってねェよ、彼奴絶対星川狙うだろ。星川をあんな奴に合わせたら……考えたくもねェ。天女織姫は俺が守る」

「頼もしいな、まあ今日は沢山語ってくれ。松田の本気の恋を応援するよ」

「ありがとよ、お前既婚者だから気兼ねなく相談出来る。星川ガチ恋勢には負けねェ」



星川のファン彦星達の中にはガチ恋勢がいる、しかもかなりの数いる。ブルーバードのファンアートの中には折星とかいう嫌なカップリングの絵まである、折とは折川拓斗の事だ。因みにこの後夢小説というものを見つけたのだが、星川と恋をする物語が沢山ある。持っていた端末を握り潰しそうになった(物語は読んだ)。

とにかく星川のガチ恋勢が多い、本人はほとんど気付いていない。あんな事件があっても、あの人だけだと思ってることだろう。



「お前は同居してるからな、きっと大丈夫さ」

「そろそろ本気で惚れさせないと、いつまでもヘタレのままじゃいれねェ」

「思い切って告白したらどうだ？」

「はァ！？無理だろ！まだ俺に惚れてもない段階で！振られて気まずくなるのがオチだ！」

「(絶対成功すると思うんだがそれは言わないでおこう)」

121→←119

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す