ユニゾン・ウェーブ 2

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隆「それ！
それもらってきてください！」

直人「うん、聞いてみるよ。
けど改装は7月からって聞いたから、
つけれてもそれ以降になるけどな」

臣「じゃあそれまでは耐えますよ。
背に腹は変えられない」

直人「おー、じゃがんばって交渉するわ。
けど工事費がな……
吹奏楽部は今まで活動してなかったから
部費がないし」

健「そこは直人さんのポケットマネーで♡」

直人「うぉい！教師の安月給舐めんな！
業務用エアコンの工事費なんか
逆さにしても出てこねぇわ！」

隆「夏のボーナスとかあるでしょー？
直人さん独身だし金の使い道ないじゃないっすか」

直人「うるせー！使い道はあるわ！」



隆二さんにツッコミを入れた直人さんが、
ふと何かを思い出したように手を叩いた。

何事かと思ったら「Aさんが！」と叫ぶ。



直人「Aさんどうしたの？
なんかめっちゃ可愛くなってたんだけど。
一瞬誰か分かんなかった」

隆「うわぁ……直人さん失礼な」

直人「いや、元々可愛かったけどね？
さらに！さらにだよ！
もしかして誰か手出したの？」

臣「まあ、出したっちゃ出しましたね」

隆「出したね」

健「出したな」

岩「出しちゃいましたね」

直人「うそ……
お前らまさか全員でAさんを……
エグっ！今時の高校生エグすぎだろ！」

健「んな訳ないでしょ。
直人さんの頭の中が一番エグいっすわ」



直人さんがいると、話がひときわバカになる。

直己先生はいつになく大笑いしているし、
結局だべっているうちに時間が経って
その日はあまり練習できなかった。

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