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最近俺らが通っているからか
吹奏楽部の部室は
埃っぽさが減ってきた。

開け放った窓から
初夏の風が入ってきて、気持ちいい。

シュプリームのTシャツを着て
ヘアバンドをしている臣さん。

ラグランTシャツに
制服のズボンをたくし上げている健二郎さん。

黒のタンクトップの上に
カッターシャツを羽織っている隆二さん。

吹奏楽をやっているようには見えない
メンバーなのに、
最近楽器を持つ姿を見慣れてきて
人間って何にでも慣れるんだな、と思う。





俺も練習しようとオーボエを構えた瞬間、
外からドタドタという音が聞こえて
いきなり部室のドアが開いた。

そこにいたのは直人さんで、
「うわぁ、ほんとにいる!
何やってんのお前らー」と
面白くて仕方ないといった顔をして笑う。



臣「見りゃ分かるっしょ。俺ら吹奏楽部なんで」

直人「何言ってんの
今まで全く活動してなかったくせにー!」

健「直人さん何しに来たんすか。
邪魔しに来たんやったら帰ってください」

直人「俺、ここの副顧問だから!
知らなかった?」

隆「知らなかった……
副顧問とか要るんすか?」

直人「要るのよそれが。
学校の先生ってのは
いろいろ面倒ごとに縛られて大変なのよ」

「え、片岡先生……?」



臣さんたちと親しげに話す直人さんを見て
Aが呆気にとられている。

それを見て、直人さんが
俺らとの関係を説明した。



直人「俺、こいつらの母校の中学で
バスケ教えてんのよ。
特別コーチみたいな。
んでこいつら元はバスケ部だったから知ってんの」

「あ、そうなんですか……」

直人「君がAさんか。
直己をめちゃくちゃ困らせたっていうウワサの」



その言葉に俺らが一斉に顔を向けると
Aは気まずそうに俯いた。



岩「直己先生を困らしたって、何したの」

「いや、うん、ちょっと、」

直人「吹奏楽部でコンクールに出たいから
メンバー集めさせろだの、
部活は掛け持ちできないっていう規則を
どうにかしろだの、
コンクールがだめなら
何か別のコンテスト出るから
今いる部員を説得してくれだの、
だいぶ強引に迫ったんだよねー?」



直人さんの言葉に、
Aならやりかねないと苦笑する。

一見強面の直己先生に対して
ぶるぶる震えながら迫るA。

簡単に想像できて、笑える。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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なつめ(プロフ) - 如月庵さん» コメントありがとうございます!私も書いていてとても楽しいので、そう言っていただけてとてもうれしいです(T_T)今はまだ迷い中ですが、心が決まったら更新再開しますのでその時はよろしくお願いします♪ (2018年12月2日 20時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
如月庵(プロフ) - はじめまして。作品、楽しく読ませていただいてます。私はラブが無くても、この男子4人のワチャワチャな青春な感じが好きですよ!なつめさんの納得がいく展開を自分のペースで綴って下さい。楽しみに待ってます。 (2018年12月2日 14時) (レス) id: c866dac814 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - aggyさん» ありがとうございます!私もわちゃわちゃ書いていてとても楽しいので、そう言っていただけてうれしいです(T_T)まだ迷ってるので時間かかりそうですが、お待ちいただけるとありがたいです! (2018年11月26日 15時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - こんばんは!こちらの話はまだラブが出てこない感じですが、4人のわちゃわちゃ感が好きです!!移行後もたのしみにしてます!! (2018年11月25日 19時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつめ | 作成日時:2018年11月12日 17時

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