其の捌(鹿之助視点) ページ46
「そろそろお休みになられますか?」
「え!?あ、ああ!是非そうしよう!!」
どうする?どのように褥に誘うべきか!?やはり紳士的に?
「おいで、Aさん……大丈夫、君の望まない事はしないよ」
いや!ここは男が積極的でないと逆に失礼か!?
「責任は取る。私達の関係を次に進めてもいいだろうか…?」
それとも、彼女に委ねてみるか…!?
「Aさんは、今夜どうしたい?」
どうしたいと訊かれてもすぐ恥じらってしまうAさんなら何もしない、或いは布団をもう一組用意するという返答をしそうだ。
ここは安全に紳士的態度で!
掛け布団を捲り、怖がらせないよう優しく…
「おいで、Aさ「Aさーん、開けますよー」
Aさんの返事より先に無遠慮に開かれた。先程学園長先生の庵について来た綾部喜八郎、そしてその横には平滝夜叉丸。
「アホ八郎!!!Aさんの許可を得てから開けんか!!お召し替え中だったらどうする!?」
「それはないよ、Aさんの部屋にはデモシカさんが泊まるから」
ほら、と私を指差す。
「私はお前達より歳上だぞ!!どいつもこいつも不遜な奴らめ!!」
「どーもすいませぇん。なんか『おいで』って聞こえた気がしたので急いで開けさせて頂きましたぁ」
「え?誰も喋ってないよ!?やだなぁ喜八郎君、幽霊でもいるっていうの?」
「幽霊だったらいいんですけど」
「良くないわっ!!」
「お前達、早く用件を言わんか。私達はもう休むところなんだぞ」
「ブッフ」
平は吹き出した綾部の頭を叩いた。
「Aさんが遅いので道中曲者に遭遇していないか心配で、迎えに来ました!」
「ああ、ごめんね、すぐ行くよ」
「どちらへ?」
「先日、Aさんは曲者に寝込みを襲われて、貞操が危うかったのです。そこで私の発案で忍たまの部屋で夜間護衛をする事になりまして、今日は我々が当番なのです!」
「はあ!?色々言いたい事はあるが、それなら今日は私が護衛をする!手前味噌だがお前達よりは腕が立つしな」
「確かにデモシカさんの忍者としての実力は申し分ありませんが、それだと本末転倒になってしまうので〜」
「私がAさんを襲うと!?」
「ま、平たく言えば。それでは、今夜はごゆっくり〜」
な、何だとぉぉぉぉぉ!?
四年い組の夜間護衛の段(喜八郎視点)→←其の漆(鹿之助視点)
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玉虫厨子(プロフ) - 澄香さん» コメントありがとうございます!需要あってよかったです!! (5月8日 6時) (レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
澄香 - いけいけどんどん!!!出茂鹿之介の需要ありまくりです!!!! (5月8日 1時) (レス) @page50 id: b225fd04a2 (このIDを非表示/違反報告)
玉虫厨子(プロフ) - あもさん» ありがとうございます💓 (12月18日 9時) (レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - ヤバい/// 出茂鹿・・・好きッ♡♡♡♡♡♡♡♡ (12月18日 8時) (レス) @page48 id: 769dab171c (このIDを非表示/違反報告)
玉虫厨子(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます! (9月4日 4時) (レス) @page50 id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉虫厨子 | 作成日時:2023年8月21日 7時