生物委員会と虫取りの段 ページ35
「──という訳でイナゴ料理は無理かなあ？無理だよね？無理だと言って下さい」
私はすぐさま孫兵君に会いに行き、事情を話した。ちなみに孫兵君は私を未来へ帰すと言った八左ヱ門に怒ってくれた一人だけど、後できちんと和解出来たみたい。
そしてそんな孫兵君は話を聞いて目を輝かせた。
「良いじゃないですかイナゴ料理！！他のどんな料理よりも喜ばれますよ！
虫嫌いなAさんが大量の虫を自ら調理する時点でその頑張りに感動するでしょう。きっと興奮してイナゴのように飛び跳ねて喜びますね！！」
イナゴのように飛び跳ねる恋仲は少しだけ見てみたいけど！！
「でもさ、宴会で皆の口に入るようにするにはたくさん捕まえないといけないよね。現実的に不可能かなーなんて……？」
「そういう事でしたら、竹谷先輩を除いた生物委員会がお手伝い致します！今年はちょうどイナゴの当たり年と言われていて大繁殖しているのであちこちでたくさん見られますよ！」
「うわああああん！！！ありがとう！！！覚悟決めて頑張るので捕獲のお手伝いお願いしますうう！！！」
「お任せ下さい！早速今日の放課後にしましょう！今日は竹谷先輩が当番で僕が非番の日ですから。いっぱい捕りましょう！」
お任せしちゃった〜！！いっぱい捕るんだってさ〜！
嫌だけど私が出来るほんのささやかな恩返しの為だ。腹を括ろう！！
その後は食堂のおばちゃんにイナゴ料理を作ることにした報告を行った。
「えっ！？Aちゃんって虫が苦手なんじゃなかった？」
おばちゃんは目を丸くして驚いた。
「はい、苦手です。食べたこともないです。味見も出来ないです」
「あらまあ〜…。一人で作れるかしら？味見くらいならしてあげるけど、イナゴには触れないと作れないわよ。下処理で一匹ずつ
「ングッ……頑張ります……」
「虫料理が食べたいって竹谷君がリクエストしたの？」
「いえ、八左ヱ門はまだ知りません」
「そう。それじゃあAちゃんが自分から頑張るって決めたのね。下処理の仕方からとびきり美味しい味付けまでしっかり教えてあげるからね！
大変だと思うけど、応援してるから！！」
「期待を裏切らないよう頑張ります…！」
イナゴは脚が六本だからまだ大丈夫な筈！翅と脚むしり取るくらい訳ないよ！うん！そういう事にしとく！
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玉虫厨子(プロフ) - 麗羅さん» わー！一気読みありがとうございます！ 私もどんなエンドを迎えるのか言いたくてうずうずしてしまいます笑 (2月14日 20時) (
レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
麗羅(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！どうなってしまうんでしょうか…。ハッピーエンドじゃなかったら悲しすぎる！笑 (2月14日 10時) (レス) id: 06bc0a6cee (このIDを非表示/違反報告)
玉虫厨子(プロフ) - Maさん» いつもありがとうございます💓楽しんで頂けて何よりです！ (2月13日 22時) (レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
玉虫厨子(プロフ) - ねこさん» コメントありがとうございます🙇夢中とのことで嬉しいです！どのような結末にするかは決めているので、メッセージで質問頂けたらお答えできます！ (2月13日 22時) (レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
Ma - 鬱展開なのか...それとも...んでも！！めちゃおもろいです！ (2月13日 22時) (レス) id: 8c9f415f7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉虫厨子 | 作成日時：2024年2月2日 21時
